中国ドラマ『我的反派男友』Mr.Bad 第1集～第6集

第1集（南星仙子泉许愿：南星は仙子泉にて願う）

南星ナン・シンは運動部で円盤投げをやっていたが、大学卒業後は怪我で競技の継続を断念した。運動神経抜群で暴漢をやっつけることもある。

南星ナン・シンは興味本位で憧れの作家で男神・陆子辰ルー・ズーチェンの出版社・X文化に履歴書を提出した。
面接の前日「仙子泉」という泉に行く。そこにいた怪しいおっさんがカップル話しかけていた。「私も恋愛したいな」と呟く。南星ナン・シンは古銭をネックレスのように首から下げているのだが、するっと泉に落ちていった。「あっ！」と手を伸ばして古銭を取ろうとした瞬間、広い水の中にいた。そしてなぜか古装の男を発見する。

ふと、気づくと泉の外にいた。「夢だったのかしら？」と思ったが、目の前に古装の男がいた。その男は萧无敌シャオ・ウーディー、『我的反派男友私の悪役カレシ』という小説の登場人物であった。彼は自分が本の中の人物であることを知らないが、南星ナン・シンの口から、ここはもはや自分がいた時代ではないことを知る。

翌日、萧无敌シャオ・ウーディーは市の図書館に出かけて歴史や技術、世界の現状などの本を読み漁り、どんどん知識を吸収していく。その頃、南星ナン・シンは陆子辰ルー・ズーチェンも部屋に入ってきたために極度の緊張状態に陥り、面接がうまくいかなかった。「だめだ…」と落ち込んだ帰り際のこと、ハイヒールのかかとが窪みに嵌ってしまって抜けなくなるアクシデントに見舞われた。途方に暮れていると胸元のコインが光り震えると、古装男子・萧无敌シャオ・ウーディーが召喚されて目の前に現れた。

第2集（萧无敌跟踪南星回家：萧无敌は南星の後を追って帰宅する）

ハイヒールは壊れた。ふたりが帰りのバスを待つ間、萧无敌シャオ・ウーディーは南星ナン・シンに自分が置かれた現状を再確認した。ここでようやくお互いに名を名乗るのだが、萧无敌シャオ・ウーディーと聞いて南星ナン・シンは愕然とした。バスにはひとりで乗り、「仙子泉」で前夜のことを振り返った。バスに乗らなかった萧无敌シャオ・ウーディーが姿を現した。彼と口喧嘩をしている最中に「仙子泉」に「私も恋愛したいな」と呟いたことを思い出して固まる。

南星ナン・シンは「仙子泉」に「この贈り物は要りません。どうか戻してください」と祈った。萧无敌シャオ・ウーディーが南星ナン・シンの古銭を「仙子泉」に投げたものの、何も起きなかった。「仙子泉」のそばで萧无敌シャオ・ウーディーに言われるがままに横たわっているうちに、知らない世界にいた。「仙子泉」自体はある。そして前夜に出会った怪しい男に再び巡り合った。彼は「仙子泉」を自分の泉だと言い、甄仙子ジェン・シャンズだと名乗った。南星ナン・シンの願いに従って萧无敌シャオ・ウーディーを召喚したのはこの甄仙子ジェン・シャンズであった。「萧无敌シャオ・ウーディーこそあなたにふさわしい人物」そう言って古銭を返したところで目が覚めた。すると手には古銭が握られていた。夢じゃない！萧无敌シャオ・ウーディーを置いて自宅へと逃げ帰った。

南星ナン・シンはダウンロードしてあった萧无敌シャオ・ウーディーが登場する小説をパソコンから削除してみた。これで安全だと自分に言い聞かしてその晩は眠りについた。翌朝、ベッドから落ちて床で寝ていた。起き上がって口から心臓が飛び出るかと思えるくらいビックリした。ベッドには萧无敌シャオ・ウーディーが寝ているのだ。

南星ナン・シンは警察から呼び出された。暴漢の容疑者を確認してほしいとのことでだ。署内では南星ナン・シンに声を掛けてくる人が多い。警察に知り合いが多いらしい。萧无敌シャオ・ウーディーはジャージ姿のまま街に買い物に出かけた。店員はその身なりから萧无敌シャオ・ウーディーを良く思わなかった。しかし鞄いっぱいに詰められた札束を見て態度が豹変した。

X文化では陆子辰ルー・ズーチェンの意向に沿った人物として、面接を行った中から叶晴イェー・チンは南星ナン・シンを選んだ。南星ナン・シンに採用を告げる電話をしたとき、夜道を歩いていた。南星ナン・シンの後を暴漢がつけていた。仲間も呼んでいた。襲われた南星ナン・シンは抵抗を試みるも多勢に無勢。しかも暴漢が捨てたタバコの火から火災が起きた。南星ナン・シンは火が怖くて固まってしまう。「助けて！」心の中で念じると、買い物をしている最中さいちゅうの萧无敌シャオ・ウーディーが召喚されてきた。

第3集（南星给萧无敌安排住处：南星は萧无敌に住処を与える）

南星ナン・シンは窮地を助けてもらい、彼に対しての少し印象が変わる。火を怖がる理由を聞かれて「火事に遭い、家族を亡くしたからだ」と答える。帰る家のない萧无敌シャオ・ウーディーに隣の家（空き家だった）を貸す。

陆子辰ルー・ズーチェンは叶晴イェー・チンの誕生日にネックレスをプレゼントしようとしていた。しかし、レストランで叶晴イェー・チンが恋人と過ごすところに遭遇する。しかも彼氏からネックレスをプレゼントされているのを見て店を出た。

南星ナン・シンはX文化にて陆子辰ルー・ズーチェンの秘書室に配属された。同僚は胡娇娇フー・チャオチャオをトップに小楚シャオチューと雨帆ユー・ファン。

同僚からは「1日で辞めるでしょ」と噂される。

出社1日目にしてぐったりと疲れた南星ナン・シンはひとりレストランで食事をしていた。近くのカップルを見ていて考えていた。その考えの中に「救命助けて」という言葉が入っていたばかりに目の前に萧无敌シャオ・ウーディーを召喚してしまう。さらに帰りは南星ナン・シンはバスで、萧无敌シャオ・ウーディーはタクシーにそれぞれ乗ったのだが、南星ナン・シンがバスの中での思考で再び「救命助けて」を入れてしまったため、即時に萧无敌シャオ・ウーディーがバスに召喚された。

第4集（无敌承诺给南星带来爱情：萧无敌は南星に愛をもたらすと約束する）

「仙子泉」を前にして萧无敌シャオ・ウーディーと南星ナン・シンは召喚の条件を共に理解した。萧无敌シャオ・ウーディーは「仙子泉」で願ったことを訊きただす。「刻骨铭心的爱情心からの愛情」と答えた。萧无敌シャオ・ウーディーは家に、南星ナン・シンはコンビニへ行く。急に雨が降り出す。傘は持っていない。今度は召喚しないように注意したにもかかわらず、萧无敌シャオ・ウーディーが傘をさして現れる。「お前に刻骨铭心的爱情心からの愛情を与えると約束する」と静かに言った。

自宅へ帰ると母・安妮娜アン・ニーナと鉢合わせした。とうとう萧无敌シャオ・ウーディーが見つかってしまった。本名を告げるとまずいので、熊无敌ション・ウーディーと紹介する。以降、この親子の間では小熊シャオションというのが萧无敌シャオ・ウーディーのことである。安妮娜アン・ニーナが萧无敌シャオ・ウーディーを夕食に招く。

翌日、出勤すると同僚の雑用を引き受ける。陆子辰ルー・ズーチェンが顔を出す。南星ナン・シンの存在に不快感を顕わにし、叶晴イェー・チンに抗議した。南星ナン・シンは陆子辰ルー・ズーチェンの前では極度の緊張をするので陆子辰ルー・ズーチェンへの態度を変えようとしたのだが、とっさに友達であるかのようにフランクにしたため、陆子辰ルー・ズーチェンを始め、周囲の同僚たちが凍り付いた。南星ナン・シンは「終わった・・・」

翌日の出勤も緊張して始まる。仕事がないのだ。かろうじて荷物を倉庫へ運ぶことを仰せつかる。倉庫は整理整頓がなっておらず乱雑だった。整頓し、掃除をした。胡娇娇フー・チャオチャオが迎えに来た。整頓された倉庫を見て感激する。そして「老板（陆子辰ルー・ズーチェンのこと）が必要としなくても私が必要とするわ！あ、そうそう、玄関にあなたに会いに来たイケメンがいるわ。隣人だとか・・・」

第5集（无敌硬核表白闹乌龙：萧无敌のクールな告白は台なし）

イケメンの隣人とは勿論、萧无敌シャオ・ウーディーのこと。そのまま南星ナン・シンをブティックに連れていってお洒落な服を着させる。次なる場所へ、それはお見合い。萧无敌シャオ・ウーディーは南星ナン・シンの写真を使い勝手に出会い系に登録していた。そこでマッチした男性たちをある場所に集めていたのだ。萧无敌シャオ・ウーディーが「お前に刻骨铭心的爱情心からの愛情を与えると約束する」と言ったのはこのことなのか・・・？見合いした男性たちは一癖も二癖もある人物たちで南星ナン・シンには合わない。

陆子辰ルー・ズーチェンは叶晴イェー・チンがデート中だと知っていて原稿を取りにくるようにとメッセージを送った。叶晴イェー・チンは南星ナン・シンに電話を掛けて、代わりに行ってもらった。南星ナン・シンにしてみればお見合いを抜け出せて渡りに船であった。

陆子辰ルー・ズーチェンの自宅へ向かい、原稿を見つける。しかし本人の姿が見当たらない。捜していたら浴室で倒れているのを見つけた。死んでいるように見えたので思わず「助けて！」と念じる。萧无敌シャオ・ウーディーが召喚されてきた。彼が陆子辰ルー・ズーチェンの様子をみる。貧血で倒れていただけのようだ。ベッドに運んだ陆子辰ルー・ズーチェンが目覚めて萧无敌シャオ・ウーディーを見て誰かと問う。南星ナン・シンはまさか小説の登場人物・萧无敌シャオ・ウーディーとは言えないので笑ってごまかす。

萧无敌シャオ・ウーディーは南星ナン・シンが陆子辰ルー・ズーチェン著作物のファンだと聞くとその本を全部貸せと命じた。そして翌朝、出勤前に南星ナン・シンを呼び出した。なんと陆子辰ルー・ズーチェンの生い立ちも調べ、全ての本を読破したうえ、登場人物から陆子辰ルー・ズーチェンが理想とする女性像を分析した！それを南星ナン・シンに説明した。結論は「南星ナン・シンは理想の女性像と合致しない」

南星ナン・シンが出勤して留守の間に萧无敌シャオ・ウーディーは安妮娜アン・ニーナから南星ナン・シンの生い立ちを聞いた。

第6集（萧无敌”死而复生”：无敌、”生き返る”）

陆子辰ルー・ズーチェンの新しい原稿が上梓された。その中で読者に人気の女性主人公・苏雨スー・ユーが殺された。これを読んだ読者らがネットに誹謗中傷を書き込んだ。X文化社内も混乱に陥った。叶晴イェー・チンは自分で原稿を取りにいかなかったことを後悔した。熱心な読者の南星ナン・シンもまた苏雨スー・ユーの死にショックを受けたひとりである。

陆子辰ルー・ズーチェンに危害を加える予告があった。南星ナン・シンはそれにショックを受け、トイレに籠って「どうしよう、どうしよう」と悩んだ。そして「助けて」と呟いて萧无敌シャオ・ウーディーを女子トイレの個室に召喚してしまった。萧无敌シャオ・ウーディーは仕方なく南星ナン・シンに協力を約束した。

陆子辰ルー・ズーチェンに協力して、夜の社内に南星ナン・シンと萧无敌シャオ・ウーディーは待機した。不審人物を見つけて萧无敌シャオ・ウーディーが追いかけた。南星ナン・シンも後から追いかけた。そして非常階段で萧无敌シャオ・ウーディーが瀕死の状態で倒れているのを見つける。そして萧无敌シャオ・ウーディーは死んだ。

というのは萧无敌シャオ・ウーディーの偽装で、ただの死んだふり。しかし南星ナン・シンが本気で心配して涙を流したのを見て感動した。今までこんなに人を本気で心配するのを見たことがなかったのだ。

連絡を受けた叶晴イェー・チンが急ぎ会社へとやってきた。万が一のことがあったら、と南星ナン・シンと陆子辰ルー・ズーチェンは厳しく叱られた。なお、不審人物は捕まえてある。