中国ドラマ『橙红年代』Age of Legends 第44集～第47集（終）

第44集「刘子光恢复记忆」（刘子光、記憶がよみがえる）

李建国リ・ジェングォと阿瑟アスが酒場を出て建物を出ようとした時に、武装集団が襲ってきた。急ぎ屋上へ逃げる。李建国リ・ジェングォは相手から機関銃を奪い応戦するも、阿瑟アスが撃たれた。屋上から転落して即死であった。李建国リ・ジェングォは武装集団に捕らえられた。

阿瑟アスの死は韩进ハン・ジンの元にも聂万峰ニエ・ワンフォンの元にも報された。聂万峰ニエ・ワンフォンにとっては予想外のことであった。

捜査会議、胡フー局長「どうして誰も李建国リ・ジェングォと阿瑟アスがM国に行ったことを知らなかったのだ？」韩进ハン・ジン「刘子光リウ・ズグアンが自殺しようとしていて、他の人物の行動に気が回っていませんでした」M国からの写真・動画を映し出して状況を報告する。韩进ハン・ジンに「M国に連絡して李建国リ・ジェングォの安全を確保しろ」胡フー局長「蓉蓉、刘子光リウ・ズグアンには李建国リ・ジェングォと阿瑟アスのことは報せるな」

だが、刘子光リウ・ズグアンは突然阿瑟アスが気になった。「阿瑟アスはどこだ？」ここで贝小帅ベイ・シャオシュアイが彼らがM国に行ったことを告げてしまった。そこに胡蓉フー・ロンがやってくる。「あなたはM国に行ってはダメよ。取り調べがあるわ。李建国リ・ジェングォと阿瑟アスは大丈夫だから」

M国警察から連絡が入ったが、李建国リ・ジェングォの所在はいまだ不明であった。黄振武ホアン・ジェンウには協力者（＝线人）がいたものとみられ、船上での麻薬取引の場にもいたらしいが、それが誰なのかもわからない。

贝小帅ベイ・シャオシュアイが胡蓉フー・ロンに「俺たちを騙していないか？」「確かに。阿瑟アスは死んだ、建国哥は連れ去られたわ」

韩进ハン・ジンのもとに胡蓉フー・ロンは行った。「黄振武ホアン・ジェンウには協力者がいた。それが誰なのかわからない」「李建国リ・ジェングォの動画では黄振武ホアン・ジェンウの店で刘子光リウ・ズグアンと阿瑟は一緒に過ごしていたと言っていた。協力者というのは刘子光リウ・ズグアンなのでは？」光明が見えてきた。「可能性はある。しかし証拠がない。記憶だ、刘子光リウ・ズグアンに思い出させろ」胡蓉フー・ロンに笑顔が戻ってきた。

刘子光リウ・ズグアンは数々の写真を見た。見て見て、思い出した。「聂万峰ニエ・ワンフォンだ、あいつは俺を騙した。あいつには俺と同じ入れ墨がある！俺をヤツのところに連れて行け」すぐに二人で聂万峰ニエ・ワンフォン邸に行き面会する。「入れ墨を見せろ。そこにあるはずだ」とお腹を指差す。しかし、シャツを捲っても入れ墨はなかった。刘子光リウ・ズグアンは混乱した。

聂万峰ニエ・ワンフォンは麻薬組織の銀行口座のアドレスを国際警察に送るようにM国の部下に指示した。刘子光リウ・ズグアンがそれのパスワードを覚えていれば、すなわち刘子光リウ・ズグアンが麻薬組織のボス・桑帛サン・ボーである。

第45集

第45集「全城搜捕刘子光」（全力で刘子光の捜索にあたる）

胡蓉フー・ロンは宋局長らに呼び出された。「勝手に刘子光リウ・ズグアンを聂万峰ニエ・ワンフォンに会わせるな！で、どうだったんだ？」「入れ墨はありませんでした」と、小赵が入ってきた。「国際警察からメールです」聂万峰ニエ・ワンフォンが送った口座のログイン画面である。「刘子光リウ・ズグアンが開けられるかどうかだ」「私に行かせて」「いいだろう、何があっても冷静にな」小赵を同行させた。

胡蓉フー・ロンはログイン画面を見せてこう言った「これは父と協力者しかパスワードを知らない口座。これが開けられれば協力者よ」と。果たして刘子光リウ・ズグアンはログインできた。刘子光リウ・ズグアン＝桑帛サン・ボーであることが証明された。あとは桑帛サン・ボー＝協力者であることが証明できれば刘子光リウ・ズグアンの疑いが晴れる。

「郭大爷グォ・ダーイェのところに行かせてくれ」と刘子光リウ・ズグアン。胡蓉フー・ロンが付き添ったが、家の中には刘子光リウ・ズグアンひとりで入った。そして逃げた。

逃げて聂万峰ニエ・ワンフォンに会いに行った。「俺をM国に連れて行け」

捜査本部は刘子光リウ・ズグアンが逃げたと大騒ぎである。非常線を張ったが引っかからない。行きそうな場所にもいない。刘子光リウ・ズグアンがM国に行っている頃、警察署にはひとりの男が連行された。彼は侯四海ホウ・スーハイと聂万峰ニエ・ワンフォンが麻薬「天使」の取引をしていたことを証言した。

韩进ハン・ジンらは聂万峰ニエ・ワンフォン邸に急行したが既に聂万峰ニエ・ワンフォンも虎哥もいない。刘子光リウ・ズグアンらしき人物と一緒に出ていった。捜査本部に戻ると、M国から電話が入った。聂万峰ニエ・ワンフォンが麻薬組織のボスであると。そして新たな防犯カメラ映像が送られてきた。そこには黄振武ホアン・ジェンウが殺された時に建物を出てきた聂万峰ニエ・ワンフォンを映していた。三人はM国に行く恐れがあるとして道路や埠頭の警備強化を指示した。

更にM国警察からの情報によると、聂万峰ニエ・ワンフォンの妻子は彼によって殺され、また妻の両親も殺された。そしてその莫大な財産を受け取った。その金をもとに麻薬組織の拡大を図ったと。M国警察と国際警察と協力して麻薬組織を一網打尽にすること、聂万峰ニエ・ワンフォンと刘子光リウ・ズグアンを捕まえることを指示した。

いよいよ舞台をM国に移し、クライマックスへ！

第44集 第46集

第46集「刘子光恢复记忆」（刘子光、記憶がよみがえる）

（第44集と同じタイトルですが、こちらでは完全に記憶がよみがえります）

M国を歩いていると記憶がよみがえる。黄振武ホアン・ジェンウの酒場の建物の前で佇んでいるところへ聂万峰ニエ・ワンフォンが到着した。「その様子だと全て思い出したようだな。李建国リ・ジェングォが基地で待ってる」そう言って刘子光リウ・ズグアンに麻薬組織の基地まで車を運転させた。

麻薬組織の基地に入るとまず李建国リ・ジェングォを脱出させた。「安全な所まで行ったら聂万峰ニエ・ワンフォンに電話してくれ」と言って。

既に組織の周りには警察が取り囲んでいる。

刘子光リウ・ズグアンは「なぜ桑帛サン・ボーという俺の名を使った」「彼は俺、俺は彼、と言っていたからだ。取引には桑帛サン・ボーの名を使った」「もう一つ、なぜ入れ墨が消えた？」「消えてないさ」と言って湿布みたいなものを剥がすと入れ墨が見えた。「一つあんたが知らない秘密を明かそう。あの時（第2集での船上の集会）のことは警察に通知しておいたのさ」「まさか、お前は黄振武ホアン・ジェンウを殺したのにか？」「俺は殺してないのさ、彼だよ」と聂万峰ニエ・ワンフォンの部下のひとりを指さした。そう、刘子光リウ・ズグアンと共に組織に囚われの身になっていた当時、聂万峰ニエ・ワンフォンが持ってきた水を更に分け与えてやった恩義であった。黄振武ホアン・ジェンウが殺された時、刘子光リウ・ズグアンではなくその部下が殺して聂万峰ニエ・ワンフォンには「刘子光リウ・ズグアンが殺した」と言っていたのだ。怒りに震える聂万峰ニエ・ワンフォンはその部下を撃ち殺し、そして刘子光リウ・ズグアンに銃口を向けた。

だがいざという時の瞬発力は刘子光リウ・ズグアンの方が上だった。すかさず虎哥らを撃ち殺し、他の部下たちが刘子光リウ・ズグアンに銃弾を打ち放つも素早く逃げた。

その時、警察（と言うよりほぼ軍隊）が突入、激しい銃撃戦が展開される。

胡蓉フー・ロン、韩进ハン・ジンらも突入してくる。

刘子光リウ・ズグアンがピンチ！となった時に現れたのは李建国リ・ジェングォ、機関銃を手に突入してきた。（ここのシーンはまるで昔の香港ノワールのよう）

そして胡蓉フー・ロンの右肩を銃弾が貫いた・・・

第45集 第47集

第47集「刘子光追击聂万峰」（刘子光、聂万峰を追撃する）

胡蓉フー・ロンの拳銃は飛ばされた。周りを麻薬組織の人間が取り囲み始める。その窮地を救ったのは韩进ハン・ジンらであった。そして胡蓉フー・ロンに自分の防弾チョッキを掛けるとまた戦いに行った。

聂万峰ニエ・ワンフォンを狙って刘子光リウ・ズグアンと韩进ハン・ジンが飛び出す、聂万峰に銃撃されたのは韩进ハン・ジン。彼はここで惜しくも犠牲になった。

刘子光リウ・ズグアンは聂万峰ニエ・ワンフォンを追いかけた。そして義兄弟の契りを交わした賭博場の屋上に来た。聂万峰ニエ・ワンフォンは最後の「遊び」をしようと言う。二人はテーブルの上にあった2丁の拳銃を分解した。

そして聂万峰がビール瓶を投げ上げる

瓶が割れたのを合図として猛然と拳銃を組み立て始める二人、先に組み上げたのは刘子光リウ・ズグアンの方だった。拳銃を聂万峰ニエ・ワンフォンの額に突きつけた。聂万峰「俺を殺せ！」しかし刘子光リウ・ズグアンには殺せなかった。「あんたはパスワードを知ろうとしなかった。教えよう、3.1415926。314は俺の誕生日、926はあんたの誕生日、そして間の15は契りを交わした日だ」「俺を殺せ」「俺はあんたを殺さない。法律に裁かれろ」と言った。聂万峰ニエ・ワンフォンは捕まった。

胡フー局長は刘子光リウ・ズグアンに「お前は黄振武ホアン・ジェンウの協力者か？」「そうだ、酒場の奥に隠し部屋があり、そこから情報を流していた」と証言した。胡蓉フー・ロンと胡フー局長はその部屋へ入った。部屋いっぱいある胡蓉フー・ロンの写真を見て胡蓉フー・ロンは泣いた。パソコンの電源を入れると黄振武ホアン・ジェンウのメッセージ動画が流れ始めた。刘子光リウ・ズグアンは真面目で勇敢な協力者であること、自分は孤独ではなかったことなど。そして胡蓉フー・ロンは知った、あの日の真実を。

それからどれほど後であろうか。刘子光リウ・ズグアンと胡蓉フー・ロンが結婚式を挙げた。場所は第3集で刘子光リウ・ズグアンが運ばれた病院で。

しかし胡蓉フー・ロンは胡フー局長から電話で呼び出され、式は延期。

さらに1ヶ月後、胡蓉フー・ロンは任務で飛行機に乗ると、出された食事には例の絵の描かれたゆで卵が、そして乗務員として刘子光リウ・ズグアンが現れた。

食事のケーキには指輪が飾ってあった。

（終）

第46集