基本情報
邦題:日本未公開
英題:Our Time Will Come
監督:許鞍華
主演:周迅、彭于晏、霍建華
祝!第37屆香港電影金像獎・最佳電影(作品賞)
同・最佳女配角(助演女優賞)受賞:葉德嫻
同・最佳原創電影音樂受賞:久石譲!
同・最佳導演(監督賞)
はじめに
今年の台湾金馬獎において5部門にノミネートされた抗日映画。抗日とは言っても日本軍相手に超人的な活躍をする荒唐無稽なものではなく、れっきとした実在の人物を描いた映画です。
オススメ度
予告編
感想ほか
1941年の香港が舞台。日本に占領され、中国本土に逃げる香港人や抗日運動する方蘭/方姑(周迅)らの物語です。当時の生き残り(梁家輝)が当時を振り返るという物語構成です。
許鞍華の映画ですので、日本人と格闘するとか、終戦まで描くとかはなく、どちらかというと地味な方です。私はこの監督の映画は苦手な方です。しかし、これはぐっと惹きつけられる魅力のある映画でした。
永瀬正敏さんが台湾映画『KANO』に続き、中華映画に出演です。チョイ役で出番も台詞も少ないですが、わずかに中国語を話すシーンもあります。中国映画界で認められた俳優さんとなったようです。
また、音楽は久石譲さんが担当。他にも多くの日本人キャスト・スタッフが参加している映画です。是非、日本で公開してほしい作品です。
香港映画ですが、主演の周迅は中国人、彭于晏と霍建華は台湾人となっており、一部広東語のようですが(普通話に吹き替えられている)、普通話で会話されています。香港が舞台なら広東語でお願いしたいところですが、現状の香港映画界にはもうそのような力はないのでしょう。
主演ではないにせよ梁家輝や葉德嫻、呂良偉ら香港俳優陣も参加しています。
方姑(後に方蘭に改名、周迅が演じる実在の人物)は学校の先生でしたが、日本軍の侵攻により学校は閉鎖。抗日運動家・劉黑仔(彭于晏、この人も実在の人物)の誘いにより抗日地下運動に参加するという話です。