中国ドラマ『天才基本法』The Heart Of Genius 第23集～第28集 天才少年たちのパラレルワールド

第23集（端水不易，林兆生好会：平等に扱う、それは林兆生が得意とするところ）

裴之ペイ・ジーらの貢献が認められて、１年分の交通データを提供してもらえることになった。条件はプログラムを渡すこと。ふたりは条件を快諾した。老裴ラオペイは「草莓いちご世界」の裴之ペイ・ジーとボクシングのスパーリングなどを楽しむことにした。

孙雯琪スン・ウェイチーが林朝夕リン・チャオシーを訪ねてきた。学校では「妊娠している」との噂もたっているという。落ちこぼれの林朝夕リン・チャオシーがなぜ急に成績が良くなったのかを不思議に思っている。さらに包小萌バオ・シャオモンが大学受験をやめると言い出していることを伝えた。

林朝夕リン・チャオシーは「芝士チーズ世界」の林朝夕リン・チャオシーに向けて勉強法を伝授するためにビデオ撮影を始めた。２つの世界について知らない弟・林爱民リン・アイミンやクラスメートには自分なりの勉強法だと称してビデオ撮影を手伝ってもらう。仲違いしていた包小萌バオ・シャオモンもやがて和解して協力するようになる。

林リン父娘と裴ペイ父子がICレコーダーの音声を再度聞き、打ち合わせをする。

林朝夕リン・チャオシーは勉強のビデオを撮影していると、老林ラオリンが誕生日ケーキを持ってきて「ふたりの娘」の誕生日だと言う。林朝夕リン・チャオシーは花卷フアジュエンに、以前と今のどちらが姉が好きかと尋ねると、両方好きだと答える。老林ラオリンは密かにビデオを撮り「芝士チーズ世界」の林朝夕リン・チャオシーに誕生日のお祝いをした。そして「明日会おう、愛している」と言ったのです。

２月２２日本番当日を迎えた。その日、老林ラオリンは数学の会議のために三味サンウェイ大学に行くことになっている。4人が三味サンウェイ大学にて車の中で会議の終わりを待っていると、曾ツェン教授が老林ラオリンの姿を認めて呼び止めた。学校の役職を与えると言ってきたが、老林ラオリンは拒否した。

会議が散開した。４人はいよいよ行動を開始する。

第24集（林兆生”舌战”包叔：林兆生、包松バオ・ソンと舌戦を繰り広げる）

老林ラオリンと林朝夕リン・チャオシーは帰宅するルートを辿る。ふたりの横を１台の暴走車が猛スピードで通り過ぎていく。林朝夕リン・チャオシーが老林ラオリンを事故に巻き込まれないように護る。車は突進して前方の障壁に衝突した。事故後、４人はICレコーダーの会話を忠実に再現していく。老林ラオリンが最後のセリフを言い終えると２組の親子は別れを惜しんで抱きしめあった。

林朝夕リン・チャオシーと裴之ペイ・ジーは「草莓いちご世界」に戻ったことを確認すると抱きしめ合って泣いた。

「草莓いちご世界」ではちょうど老林ラオリンが行方不明になったところである（第14集からの続き）。老林ラオリンは老包ラオバオの車に乗っている。記憶が甦る。金庫を開けた時に殴りつけた犯人はこの男だ、と。

老包ラオバオは、老林ラオリンを自分の店に縛り付ける。林朝夕リン・チャオシーと裴之は老林ラオリンの行方を尋ね、老林が老包ラオバオに拾われたことを知り、店まで探しに行くことにする。老包ラオバオが老林ラオリンがいないと嘘をつくと、裴之が異変に気づいて老包ラオバオを取り押さえ、林朝夕リン・チャオシーが誘拐された老林ラオリンを救出した。老包ラオバオは罪を告白した。こういう事だ、
・林朝夕リン・チャオシーに車を貸したが、後部が破損して返された。そのお詫びとして1000元を受け取った。
・1000元を持って麻雀に行った。（←ここがおかしい）
・負けが込んできた。
・「高校の窓を開けてある」と金庫の金を盗むことを唆そそのかされた。（←ここもおかしい）
・行ってみると老林ラオリンと鉢合わせしたので殴った。（←さらにここもおかしい）

林朝夕リン・チャオシーと老林ラオリンがラーメン屋で食事をする。老林ラオリンが忘れていた全てを思い出した。父娘とも笑顔になる。

一方の裴之ペイ・ジーは母親と夕食を共にして謝った。

第25集（林朝夕”上岸”考研班：林朝夕は上級クラスに移籍する）

老林ラオリンは買い物に出かけると、帰り道を思い出せなくなった。なんとか家に帰ったが、何もなかったように振る舞う。

老林ラオリンは公園で友人らと象棋中国将棋をして勝っている。ゴンじいさんの息子、ゴンイーは老林ラオリンを見つけて闇カジノに連れて行った。賭け象棋中国将棋をさせられた。老林ラオリンが勝利したて2万元を手に入れた。

林朝夕リン・チャオシーは受験塾を基礎クラスから上級クラスに移りたいと申し出た。上級クラスの講師が口頭で林朝夕リン・チャオシーに問題を出してみると、林朝夕リン・チャオシーはそれに難なく答えた。裴之ペイ・ジーは、林朝夕リン・チャオシーと一緒に受験することにした。

老林ラオリンは林朝夕リン・チャオシーに、家にはもうお金がないと告げると、「受験が終わったら働くから」と父を慰めた。

父・老包ラオバオが逮捕され、盗んだ金を返さなければならなくなった包小萌バオ・シャオモンはブランド品のバッグ類を売りに行くも、「贋物です」

第26集（裴之裴妈世纪大和解：裴之が母親と世紀の和解）

包小萌バオ・シャオモンは高校に今月の返済金を持っていくも１万元足りない。しかし老包ラオバオと一緒に麻雀をしていて唆したことを指摘すると返済を猶予してくれた。そこへ老林ラオリンが入室してきた。包小萌バオ・シャオモンは老林ラオリンに老包ラオバオを許すための請願書に署名するよう懇願すると、老林ラオリンは承諾した。

裴之ペイ・ジーはボクシングにて海哥ハイ兄に数学を続けることを告げた。母親にも自分が数学を勉強していることを明かし、全てを直視する勇気を持つべきだと気づかせてくれたのは林朝夕リン・チャオシーであったことを話す。母は長い沈黙の後、裴之ペイ・ジーの意思を尊重することにした。「体調をよく見て、再発の兆候があればすぐにやめてね」と頼むと、親子は抱き合って泣いた。

老王ラオワンと阿光アグァンは数学建模モデルプログラミング大会が３人１組の参加が必要だと知り、その３人目として林朝夕リン・チャオシーに目を付けた。賞金３０万元の内、取り分は３０００元と聞いてある考えが頭に浮かんだ。

老林ラオリンは危険を冒して再びカジノに行くことを決意した。入念な計画を練る。包小萌バオ・シャオモンに計画を打ち明けた。「芝居を打ってほしい」と頼み、闇カジノに同行させる。闇カジノから帰ってきたばかりの老林ラオリンは、何事もなかったかのように林朝夕リン・チャオシーのためにラーメンを作る。

章亮ジャン・リャンがボクシングジムに裴之ペイ・ジーを訪ねてきた。裴之ペイ・ジーが数学を捨ててボクシングをしていることに憤りを隠せないでいる。

第27集（”赌神”老林大展身手：ゴッドギャンブラー・老林、技を披露する）

林朝夕リン・チャオシーは大学院受験後に数学建模モデルプログラミング大会に参加すると老林ラオリンに話した。

老林ラオリンは２万元を元手に再び闇カジノにやってきた。老林ラオリンは勝ちまくった。包小萌バオ・シャオモンが闇カジノに入ってきたたときには既に赌神ゴッドギャンブラーと化していた。闇カジノのオーナーは事務所に老林ラオリンを連れてきた。VIPカードを渡して次回以降に高待遇する旨を告げた。老林ラオリンはチップを換金しに行くも全額はなかった。「20万元だけ」と言ってチップとVIPカードを渡した。２０万元を持って帰ろうとした時、警察が踏み込んできた。賭博の金はすべて警察に没収され、老林ラオリンは警察に拘束されてしまった。包小萌バオ・シャオモンは賭博に関与していない為にすぐに釈放された。連絡を受けて林朝夕リン・チャオシーと裴之ペイ・ジーも老林ラオリンが金に困って賭博に手を出したことを知った。

裴之ペイ・ジーは釈放されて帰宅した老林ラオリンに、老林ラオリンの息子にプログラミングした小型AIロボット（名前を小小林シャオシャオリンと呼ぶ）をプレゼントした。老林ラオリンの代わりにいろいろなことを記憶しておいてくれるのだ。

大学入試当日、林朝夕リン・チャオシーと裴之ペイ・ジーは、それぞれの試験会場で試験を受ける。答案用紙を早々に出す。帰宅すると老林ラオリンと試験終了祝いの夕食をする。そこで林朝夕リン・チャオシーは老林ラオリンに、お金を稼ぐには二つの選択肢があると話す。プランＡは林朝夕リン・チャオシーの自費出版社で数学の本を書くこと、プランＢは数学建模モデルプログラミング大会に参加すること。老林ラオリンはＢを選んだ。そこで林朝夕リン・チャオシーは数学建模モデルプログラミング大会の賞金の配分について相談するために老王ラオワンを見つけるが逆に断られた。

自宅で林朝夕リン・チャオシーと老林ラオリンがガラクタ整理をしていると、長髪のウィッグが出てきた。老林ラオリンが被る。林朝夕リン・チャオシーには「芝士チーズ世界」で見た若き林兆生リン・ジャオシェンの姿があった。「若いころみたい・・・」すると老林ラオリンは「言ったこともないのに何で知ってるんだ？」と不思議がった。

第28集（小林维护老林是认真的：シャオシャオリンは老林の面倒を真面目にみる）

裴之ペイ・ジーが林リン家に一緒に住み始めた。

老林ラオリンは小小林シャオシャオリンの頭の悪さを感じたので、裴之ペイ・ジーに教えてもらい、自分でプログラミングを始めた。

数学建模モデルプログラミング大会について、老林ラオリンはどうしても一緒に出場したいと言うので、林朝夕リン・チャオシーが後方支援を頼んだ。数学建模モデルプログラミング大会に参加したい理由を尋ねると、老林ラオリンは当時同じような大会に张叔平ジャン・シューピン、そして邱月チウ・ユエと参加したことがあり、懐かしいのだと答えた。母・邱月チウ・ユエはどんな人だったかを尋ねた。

裴之ペイ・ジーは老林ラオリンに数学建模モデルプログラミング大会の予選を通過したことを伝えるが、数学建模モデルプログラミング大会を覚えていない。

二次試験の日、老林ラオリンは三味サンウェイ大学で林朝夕リン・チャオシーを待っていると、张チャン教授に気づかれ、林朝夕リン・チャオシーが大学院試験を受けていると話した。

面接試験にて、张チャン教授は林朝夕リン・チャオシーに対して個人攻撃を始めた。父親の論文盗作について問われる。林朝夕リン・チャオシーは、父親は不正はしておらず、盗作をするとは思っていないと答えた。

その日、帰宅すると老林ラオリンから当時の真相を聞く。裴之ペイ・ジーと林朝夕リン・チャオシーは、当時の老林ラオリンに何があったのかを調べようと思い、あらゆる情報を調べ上げた。老林ラオリンと冯教授の論文を探し当て、比較することにした。後日、基本的な部分は一致していると判る。

ふたりは一緒に曾ツェン教授のもとへ赴き、林兆生リン・ジャオシェンについて尋ねるが、曾ツェン教授は林兆生リン・ジャオシェンの論文を漏らしていない、それより林兆生リン・ジャオシェンには家族の問題があったと言う。