香港で2024年大ヒット映画です。興行収入は1億香港ドルを超え、歴代1位を記録しています。8月30日現在、まだ上映されています。監督は『西遊記之大鬧天宮』などの西遊記シリーズの監督でもある鄭保瑞、アクション監督には『るろうに剣心』シリーズの谷垣健治。主演は古天樂と陳洛軍を演じた林峯です。最近では少なくなった本格的なアクション映画です。特に中盤から終盤はノンストップ!洪金寶も健在です。谷垣健治は「安全に撮影しながら、危険に見えるアクション」を公言していますが、どう見ても痛そうなシーンが多いです。見応えのあるアクションで2時間を超える本編もあっという間に思えることでしょう。なお、続編『九龍城寨之終章』が制作されるようです。
1993年に取り壊された九龍城が舞台です。一度実物を外から見てみたかったですが初渡港の前になくなりました。
オススメ度
予告編
あらすじ・感想など
1980年代、九龍城塞にはいくつかの裏組織が存在していた。抗争を繰り広げた結果、龍捲風(古天樂)率いる一派が制圧した。
陳洛軍(林峯)が香港に渡ってきた。格闘技で金を稼ごうとしていた。身分証を金で買おうとしていたのだ。しかし大老闆(洪金寶、友情出演)にあしらわれてしまい、思わず麻袋を奪って九龍城へ逃げこんだ。金だと思った麻袋の中身は麻薬だった。九龍城塞で麻薬を金に換えたかったが龍捲風や手下の城寨四少らに叩きのめされた。「金が欲しい」というで働かせてみると真面目に働く。やがて打ち解けて龍捲風や手下の信一・十二少・四仔と共に「城寨四少」と呼ばれる存在になる。
龍捲風は表向きは床屋のおやじだ。彼は陳洛軍の父親・陳占(郭富城、特別出演)と親しかった。九龍城塞の覇権争いにて殺人王の異名を保つ陳占が狄秋(任賢齊)の妻子をも殺した。最後には龍捲風と目隠し決闘をする。「自分が死んだら妻子を逃がしてくれ」と約束したとおりにした。
狄秋は今でも陳占が憎い。その狄秋のもとに陳占の息子を見つけたと電話で報告が入る。龍捲風のもとで九龍城塞に匿われていることを知ると怒りで煮えたぎる。大老闆や狄秋は龍捲風や城寨四少らと死闘を繰り広げることになる。この戦いで獅子奮迅の働きをするのが、今まで影が薄かった王九(伍允龍)である。この男は硬氣功と大力金剛指という武功を習得しており、なんと刃物が利かない体なのだ!死闘の末に龍捲風や大老闆は命を落とす。陳洛軍は城塞の外で九死に一生を得る。
陳洛軍は傷が癒えると信一・十二少・四仔を訪れた。彼らもまた傷つき、船上生活を送っていた。4人は龍捲風の敵を討つべく九龍城塞に乗り込んでいった。果たして王九をどう倒すのか?
基本情報
邦題:(日本未公開)
英題:Twilight of the Warriors: Walled In
原作:余兒所の小説《九龍城寨》
監督:鄭保瑞
主演:古天樂、洪金寶、任賢齊、林峯、劉俊謙、黃德斌、胡子彤、伍允龍、張文傑
劇中に登場する日本人になじみの音楽
日本人には馴染みの音楽が流れます。1つは荻野目洋子の《ダンシングヒーロー》をカバーした陳慧嫻の《跳舞街》、1つは吉川晃司の《モニカ》をカバーした張國榮の《Monica》。当時は日本の楽曲のカバー曲が全盛の時期でした。