2019年7月22日より爱奇艺にて配信開始。全53集。
安生と知り合った七月、互いに間逆な性格から対立することもありますが、それでも離れられない。最初の6集でもそうですが、この7~12集でも離れてはくっつきの繰り返しでしょう。
基本情報
邦題:日本未公開
英題:Another Me
原作:安妮寶貝の同名小説
監督:崔亮
主演:
沈月
、陈都灵、熊梓淇、邹廷威
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簡単なあらすじ
第7集:家明安生互留电话(家明と安生、電話番号を交換する)
服を着たままずぶ濡れの安生がいた。七月が話を聞く。安生は「出ていくときはまだそれほど彼を好きではなかった。家を出たかった。彼と一緒にいる時間が長くなるにつれて、傍にいるのは彼だけになった。彼にも私だけだった。だけど、彼は突然私を必要としなくなったの。家に帰ったら部屋が空っぽだったの」七月は「私がいるわ。私があなたに寄り添うわ、大丈夫」と抱きしめる。翌日は安生と七月は大学で、街で、共に過ごす。気になるのが七月の寮友・田迅雷、授業の代返など煩わしいことを請け負うっているのに七月は安生にベッタリなのが気に食わないのか、安生の存在が気に食わないのか、口調が尖って不機嫌だ。
安生はキャンパス内で七月を待っていると、丁默という学生が教授にモデルを探している、と話しているのを耳にした。美術室へ行き、丁默にモデルを買って出た。2時間で500元(現在のレートでも約8,000円)の時給は高額だ。当初は「いいわね」と言っていた七月だが、许天から「美術科の絵のモデルってヌードだよ」と聞かされて安生のもとへ走る。ふたりは口論になった。とても激しい口論に。口論は「愛」についてまで及び、遂には安生が荷物をまとめてホテルを出ていった。
安生はまた駅に来た。ここで家明と会う。西安までの切符代が足りないのでお金を借りる。家明は安生の携帯電話に自分の電話番号を登録した。何かあれば電話を掛けられるようにと。
西安に戻ったとはいえ、阿潘とまた会うわけではない。ただ、知ってる街だから来ただけだ。ここで昼間は看板に絵を描く仕事を、夜はバーでの仕事を始めた。
七月は家明とデートする機会があまりない。家明が学業で忙しいからだ。田迅雷からは「倦怠期」とまで言われる。やっとやってきたデートの日も「忙しくて行けない。来週にしよう」と。「来週になったらまた来週に、って言うんでしょ」と。
第8集第8集:七月家明冲突升级(七月と家明の衝突がエスカレートする)
家明にやっと時間ができた。七月を寮の前で待つ「今日は時間ができた。デートしよう」七月も機嫌を直して食事に行くが、家明は研究室から問題が起きたと呼び出しの電話が掛かってくる。七月が「行かないで」と懇願するが、家明は行ってしまった。
研究室で忙しくする家明が研究室の女性の先輩(=师姐)宛のメールを七月に送ってしまった。七月が研究室に飛んでくる。他の女性とメールするとはどういうことか、と詰問する。家明は师姐とは何でもないことを証明するために师姐を呼び出した。それにより、七月の誤解は解けたが、ふたりの溝は埋まらない。むしろ亀裂は深まった。
安生はバイト先のバーである男性が不審な男から護ってくれた。その助けてくれた男性から名刺を渡された。(この人物、後々再登場する韩东)
日を改めて逢った七月と家明はお互いに謝った。家明は「これからは毎週会う時間を作るよ」そして「七月だけを愛することを誓います」と宣言した。しかし、家明が席を立った間に家明の携帯電話にメールが入る。相手は安生だった。七月が「どうして彼女とチャット(=聊天)してるわけ?」と怒り出し、話し合いは決裂、家明も怒って去っていった。
七月は田迅雷を相手に泣き晴らす。
家明から七月に電話が掛かってきた。七月の顔がほころぶ。「今度の土曜日空いてる?」「だめ、その日は田迅雷とライブに行くの」そのライブ当日、家明もチケットを入手して七月と会った。しかし七月は田迅雷の他にも许天とも一緒だった。そのことで今度は家明の方が怒った。七月が「どうして怒るの?」
家明は安生にメールと電話をした。「どうしていいかわからない」安生は七月の味方だ。「七月には包容力のある男性が必要なの」と電話を切った。
七月のもとに電話が入る。「家明が研究室に来ていない」それを聞いて七月が家明を探しに外出するが、気分が悪くなって道端で倒れ病院に運ばれた。気づくと傍には家明がいた。ふたりとも「ごめんなさい」と謝る。「もう喧嘩はやめよう」しかししかし、またしても家明は携帯電話を置いて席を外す。七月が家明の携帯電話をチェックして安生に宛てたメールと電話の記録を見てしまう。
第7集 第9集第9集:安生决定支持九月(安生は九月を応援すると決めた)
病院には田迅雷も駆けつけた。家明には「迅雷が来たからもう帰っていいわ」と田迅雷と二人きりになる。話題は家明が安生と連絡を取り合っていることについて。田迅雷は安生のことを非難するが、七月は安生を庇う。そして「家明と別れるつもりはないわ」と語り、田迅雷を呆れさせる。
退院もして七月と家明は(図書館のような)書店で一緒に勉強して過ごす。その帰り、家明の寮の前で別れ際、七月は「話があるの。あなたのことをもっと知る必要があるわ」そう言うと家明にチュッとキスをして離れる。家明は「七月!」と言って七月にキスをした。(まさか、これがファーストキスではあるまい?)
安生はある日、男が後をつけてくるのに気づいた。男にスプレーを浴びせてみると、その男は九月であった。安生の自宅に連れて行く。九月は旅行ではなく、家出だった。美大を受験したいのに、反対されているとのことである。安生は試しに絵を描かせてみた。なかなかの出来栄えである。
安生は七月と九月のことを議論する。安生は応援するが、七月は両親同様に反対の立場だ。七月と九月がビデオチャットする。七月は電話を父親に繋いでおいて、その会話を密かに聞かせた。九月は安生の助けもあって、きちんと進路を話した。七月は九月の意向に賛成した。そして父に会話を聞かせていたことを知らせた。九月は慌ててパソコンを閉じた。すぐさま九月の携帯電話が鳴る。父親からだった。父も九月の進路を了解した。
九月は安生の家で受験まで過ごし、安生からデッサンの指導を受けた。(元々安生は絵が上手い)そして受験の日がやってきた。受験会場には七月と家明の姿もあった。皆で九月を見送る。安生の指には指輪が光る。安生は「彼氏からのプレゼント。忙しい人なの」と言う。家明は複雑な思いで安生を見ている。受験も終わり、夜はバーで打ち上げだ。九月の理想の彼女像を聞く。いくつも条件を挙げる。安生は「そんなに条件がいっぱい」しかし七月は「聞いてると、まるで安生のことね」、九月は「そう、安生が好き」「安生お姉さんっていいなさい!」
第8集 第10集第10集:家明研发抢票软件(家明がチケット購入ソフトウェアを開発する)
九月は合格し、寮に入った。
安生は七月の寮にまだいた。「ねぇ、あの娘たち覚えてる?他人に依存してお酒を売ってお金を稼いでいた娘たち。実際私は彼女らと同じなの」「あなたには才能があるわ。もう私達にそれを見せて証明しているじゃない」安生は涙した。
七月と家明がレストランで食事。「いつも安生と九月と4人で食べていたのに、急にふたりになって、ちょっと慣れないわ」最近は喧嘩していないふたり。
家明は”チケット(主に鉄道)購入ソフト”を開発していた。それがようやく完成した。大喜びの家明は安生に電話で喜びを伝えた。勿論七月にも。
家明に旅行会社から電話があり、そのソフトのプラグインが6万元(現在のレートでも約95万円)を買い取ると言う。これで金持ち!とはいかない。
家明は警察に連行された。プラグインを買い取った旅行会社がその機能を乱用、チケットを買いまくって社会秩序を乱したということだ。学院長からも呼ばれ、研究室から抜け、退学にもなりそうだ。家明の両親も学院長に懇願する。帰宅後、家明の母親は寛容ではない。ヒステリックに怒りまくりだ。
田迅雷と许天の話、ふたりホテルの予約を入れていて田迅雷が到着した。この日、田迅雷が着ている服はかつて许天と選んだ服である。フロントに许天が既に到着しているかどうか尋ねると、キャンセルされていた。许天に電話を掛けると「母さんが行くなって言うんだ」田迅雷は文句たらたら。「七月と家明みたいに怒るなよ。お詫びに保湿パックプレゼントしておいたから」田迅雷の気持ちを知らない许天なのだった。
家明は帰省していた安生と待ち合わせして、一緒に食事に行く。安生の母親は病気だという。安生が自宅に帰ると母はソファに座っていた。その後、安生が部屋で休んでいると、下でバタバタうるさい。それがふと、静かになった。安生は気になって下へ降りていくと、母親が倒れていた。救急車と伯父さんを呼んだ。救急車は来たものの母親を診て病院に運ばずに帰った。伯父さんが心配して飛んできた。母親は「あまり食べていなかったから低血糖で倒れただけ」と言う。伯父さんは帰った。
母親は「しばらく七月に会っていないわね」と3人で遊びに行くことを提案した。母親の運転で遊びに行く。ところが、母親は急に薬を取り出して飲んだ。
第9集 第11集第11集:安生否认送信一事(安生は手紙を出したことを否定する)
時々体調が悪そうに見える母親だが、パラグライダーをやろうと言い出す。「怖い、怖い」と言いながらも楽しむ安生ら。
帰宅すると、安生の自宅前で家明が待っていた。重い空気が広がる。母親と七月が台所へ行くと、家明が「昔、俺に手紙を出さなかったか?」食事をしていても七月は相変わらず不機嫌。家明が七月に「送っていくよ」と言っても拒否して七月はひとりで歩いて帰った。家明は安生の家の前に残り、安生にメッセージを送った。それを見て安生は外に出ようとするが、母親が立ちはだかった。「どこに行くの?」「食べ過ぎたから外を歩こうと思って…」しかし母親には全てお見通しだった。「家明はやめておきなさい。彼は優秀よ。でも人生は長いの。他に優秀な人が現れるわ。家明は七月のものよ」安生は自室に籠もり、携帯電話の電源を切った。
正月になった。安生と母親は七月の家に行って、一緒に祝う。安生の母親は「安生、七月のご両親を自分の親だと思うのよ」「わかってるわよ」ふと点けていたTVに七月の父親が勤めていた会社の人たちが映った。安生の母親は七月のおじいさんが彼らのせいで亡くなったことを知る。そこに弁護士が関わっていたことも。その弁護士の名前(李勇)に心当たりがあるらしい。
安生の母親は安生に大量のプレゼントを用意していました。「すぐに戻らないといけないの」「戻る?会社に?病院に?」「会社に決まっているじゃない」「ここにいて、私がママを養うわ」翌朝、母親は安生に別れの挨拶に来た。寝ている安生にそっと頬を寄せて、出ていった。安生は起きていた。母親が出ていくと、涙が溢れてきた。
今度は七月の一家と家明の一家でお祝いの席をもうける。「いやー、もう卒業とは早いね」
(そうでしたか、そんなに月日が経っていたのですね)
第10集 第12集第12集:七月家明商定婚事(七月と家明、結婚が決まる)
「卒業して、結婚すれば一人前だ」と気が早い。そこから家の話だの車の話だの、喧々囂々(けんけんごうごう)の議論を始めて収拾がつかなくなった。
七月は安生に電話して結婚が決まったと報せた。一瞬、安生は固まって「良かったね、おめでとう!」と言った。それから七月がいろいろ話ししてくるが、上の空。
家明は就職の面接に来た。皆がビシッとスーツなのに、家明は普段着で浮いてる。面接の最中に七月が電話を掛けてきてしまい、失敗に終わった。大学に戻ると师姐に会った。服装のダメ出しを食らう。
家明が忙しいので、七月がひとりで結婚式の準備をする。家明は七月に話があったが、なかなか言い出せない。その内容は家明が席を立った間に掛かってきた電話で知ることになる。仕事はアフリカ行きとのこと。七月は言葉を失う。
七月は田迅雷を呼び出した。「眼の前の家明が知らない人(=陌生人)になったみたい」
第11集感想ほか
第7集、第8集と七月と家明が喧嘩ばかりしていて、見ていて苦しかったですが、第9集~第10集では少し話が落ち着いて安心して観ていられました。
安生の母親は自分がもう長くないと悟っています。なので、娘にいろいろと人生の教訓を教えていっているのが第11集。この先の第14集にて安生は母親と永遠の別れが待っています。この先、ちょっと観るのがツラそうです。
バーで安生を助けるという、ほんのちょっと顔を見せた韩东、実は物語の中盤以降に登場する重要人物です。