中国ドラマ『七月与安生』Another Me 第19集～第24集

第19集：七月工作碰到难事（七月、難局に遭遇する）

第18集から続くサバイバルゲームのシーンは省略。嘉宇ジャユのチームと韩东ハン・ドンのチームでチームワークが大事だということを認識させるための遊びか？

七月チーユエは许天シュー・ティエンと食事。「俺たち、協力しないか？」と話を持ちかける。七月チーユエは早速、企画書を書き上げる。両社で共同の『LOVE & LOVE』（実在のブランド名らしい）を立ち上げようというもの。嘉宇ジャユはこの企画にGoサインを出し、話を進め始めた。

ところが、安生アンシェンはふとした偶然からこの企画書を見てしまう。韩东ハン・ドンに同じ内容の企画書を出す。汉力生のトップは同じ企画でも韩东ハン・ドンの方を選んだ。先の信用卡事業の実績を重視したのだ。そして许天シュー・ティエンから七月チーユエに「君じゃない男の人が来たけど、どういうこと？」と電話がある。嘉宇ジャユからも企画が盗まれたことを七月チーユエに話した。七月チーユエは社内を調べ上げた結果、それが安生アンシェンの仕業だと知る。「この盗人」と七月チーユエの怒りが爆発する。その場に韩东ハン・ドンが来て「嘉宇ジャユと君の功績は認める。しかし、上が選んだのは我々の方の企画書だ。今後も協力しあおう」

そして『LOVE & LOVE』の企画は両社で合意に達したようで、打ち上げが行われる。七月チーユエと安生アンシェンと许天シュー・ティエンも一緒だ。事情を聞かされているであろう许天シュー・ティエンは韩东ハン・ドンと安生アンシェンに強引に酒を飲ませる。一方で七月チーユエのグラスには酒に見せかけた水を入れるという用意周到さ。许天シュー・ティエンは安生アンシェンを憎んでいる。

第20集：七月安生周末同回家（七月と安生、週末に家に帰る）

安生アンシェンはその酒の席で酔いつぶれ、韩东ハン・ドンが送っていった。

九月ジゥユエが両親を上海に招いた。結婚25周年、銀婚式のお祝いをするために。

九月ジゥユエが両親を七月チーユエと安生アンシェンが勤める汉力生に連れて行った。電話で安生アンシェンを呼び出す。何も知らない安生アンシェンはエントランスホールに行くと、七月チーユエの両親に会った。「あら、安生アンシェン、なぜここにいるの？汉力生、七月チーユエと同じ会社ね！」安生アンシェンは九月ジゥユエを睨みつける。七月チーユエは呼ばれていなかったが、偶然にも通りかかった。両親に安生アンシェンを連れて帰るという約束をする。

そして週末、七月チーユエと安生アンシェンは一緒に七月チーユエの自宅に帰る。一緒に食事をした翌朝、七月チーユエと安生アンシェンは銀婚式だとようやく気づく。5人は銀婚式のお祝いを外食でする。レストランは並んでいる人が多く、28番目。しかしそこに许天シュー・ティエンがいて、彼の口利きによってすぐに着席できた。许天シュー・ティエンもお祝いに同席する。両親がお手洗いのために席を立った。七月チーユエと安生アンシェンと许天シュー・ティエンの3人が残っていると、諍いが起きる。そして许天シュー・ティエンの口から家明ジャーミンが安生アンシェンのせいで七月チーユエの許を離れたことを激しく詰った、それを七月チーユエの両親が耳にしてしまった。両親は今まで七月チーユエがなぜ家明ジャーミンと別れたのかを知らなかった。今、その真相を知る。両親は複雑な心境に陥った。

一方、安生アンシェンは会社でぼーっとしていた。韩东ハン・ドンが安生アンシェンに気付く。韩东ハン・ドンは「休暇を取って北京に行ったら？」「行かない」「じゃあ、お母さんに電話したら」「いないわ」韩东ハン・ドンは今まで安生アンシェンの母親が亡くなったことを聞いていなかった。ふたりで買い物に行く。韩东ハン・ドンはチェキの機械を買い、安生アンシェンの写真を撮った。写真を安生アンシェンに渡し「君の家族に送るといい」とライターも渡した。安生アンシェンは黙って写真を焼き、泣いた。韩东ハン・ドンも粋なことをする。またも酔いつぶれた安生アンシェンを韩东ハン・ドンが送ってベッドに寝かせた。韩东ハン・ドンは安生アンシェンにキスしようとしてやめ、耳元で「明日遅刻したら給料から天引だ」と囁いて帰った。安生アンシェンは寝ていなかった。目を覚ましていた。

七月チーユエの両親は安生アンシェンのことを案じていた。両親は安生アンシェンをレストランに招く。母親が「私達、離婚するの」と言った。九月ジゥユエが3歳のとき、火の不始末でおばあちゃんを亡くし、皆から責められたのだそうだ。ずっと負い目を感じ、九月ジゥユエが独り立ちする時に離婚すると決めていたのだ。

第21集：七月对韩东心生崇拜（七月が韩东に対し、心から崇拝する）

七月チーユエの両親が安生アンシェンに離婚の話をしたのは、人生は一筋縄ではいかない。間違いもある。必要なのは互いに信頼し会える仲だ、と説いたのだ。「七月チーユエとやり直してくれないか？」「もちろんです、でも私にはそれを願う資格はないです。七月チーユエが許してくれるかどうか」両親は七月チーユエも呼んでいたのだが、七月チーユエは店の外から様子を伺うだけで、現れなかった。

九月ジゥユエは姉の勤める汉力生に実習生の応募をした。面接は順調にいっていたのだが、会社の就業時間など基本的なことを全く周知していなかった。危うく実習生になれないところだったが、熱意で押し通した。実習生が入ったと聞いて呼びに行った七月チーユエと安生アンシェンは九月ジゥユエがいて呆れる。

汉力生が次に手掛ける仕事はLOVE&LOVEのイベント（東京ガールズコレクションのような感じのもの）だ。七月チーユエと安生アンシェンは会場探しに出た。

会議の末、イベントに出演するタレントさんたちが決まる。

そして当日、七月チーユエや安生アンシェンらスタッフは大わらわ。そんな中、安生アンシェンが出演間近のタレント・蓝琪ランチー（安冬）を呼びに行くと・・・、

なんと、コトの真っ最中。そこを不審人物に写真に撮られてしまった。コトのお相手は许天シュー・ティエンの父親・许总シュー社長。安生アンシェンは「緊急、緊急！」とトランシーバーで不審人物の存在を呼びかける。探しまわるスタッフ達、やっとのことで七月チーユエが不審人物を見つけるが、相手は男性。七月チーユエには手が負えない。そこへ韩东ハン・ドンが追いついてきた。韩东ハン・ドンは「写真を50万元で買い取る。口座番号を教えてくれ」と言って相手がスマートフォンを差し出してきたところ、スマートフォンをひったくる。即座に端末とクラウドから写真を削除、ものすごい早業だ、七月チーユエも言葉にでないほどに。しかも、韩东ハン・ドンは一部始終を録音していた。不審人物は逃げていった。

主催者に韩东ハン・ドンは「無事、写真は削除しました」と報告して事なきを得た。

第22集：七月安生互道歉意（七月と安生、互いに謝る）

イベントはクライマックス、蓝琪ランチーが登場。会場は蓝琪ランチーに魅入る（これはもう、見ていただく他ない）。枯れていた薔薇が赤く戻り、花の真ん中にはダイヤモンドの指輪、それを目を覚ました婚約者（役の若者）が蓝琪ランチーの指に嵌める。

イベント終了後、安生アンシェンは一室に呼ばれた。蓝琪ランチーは例の一件について安生アンシェンを責めた。（当然、このようなイベントであれば専門の警備員を雇うべきであり、専門外でかつ責任者でもない安生アンシェンを責めるのは筋違いと思いますが）ここで安生アンシェンを庇い、蓝琪ランチーに食って掛かったのは他でもない七月チーユエであった。蓝琪ランチーはLOVE&LOVEとの契約を打ち切るとまで言い出し、あたふたするのは責任者の嘉宇ジャユら。

イベントが終わり、七月チーユエと安生アンシェンは階段で語り合う。七月チーユエは両親が安生アンシェンと食事して、自分との和解を求めたとき、外で聞いていて中に入る勇気がなかったことを告白した。安生アンシェンも過去の過ちを謝った。七月チーユエは安生アンシェンに「嫉妬してた」とも言った。ふたりはかつての高校時代のように戻った。安生の家に七月は泊まる。「もう一度家明ジャーミンに会ったら、また付き合う？」「それはないわ」そして、翌朝、ふたりは揃って遅刻した。

遅刻してみると、韩东ハン・ドンも来ていない。韩东ハン・ドンは马总マー社長とゴルフ。嘉宇ジャユの誘いを断って韩东ハン・ドンとの付き合いを優先していた马总マー社長。嘉宇ジャユがゴルフの練習場に行ってみると、韩东ハン・ドンを見つけた。嘉宇ジャユは韩东ハン・ドンに負けてばかり。苛立ちがつのる。

许天シュー・ティエンの話。许天シュー・ティエンの両親は離婚している。しかし、母親の誕生日を一緒に祝おうと、许天シュー・ティエンは父親と約束をしていた。しかし、父親はドタキャン蓝琪ランチーといちゃついている。许天シュー・ティエンが「母に渡して」と預けていたプレゼントも蓝琪ランチーに渡してしまう。许天シュー・ティエンは父親に対して激怒する。後日、蓝琪ランチーがSNSにプレゼントの写真をアップしているのを見て许天シュー・ティエンはため息をつく。

韩东ハン・ドンと嘉宇ジャユがお金を出し、部下たちへの慰労パーティーを開催した。韩东ハン・ドンは安生アンシェンに明かした。優秀な七月チーユエを嘉宇ジャユから引き抜きたいと。安生アンシェンに意見を求めた。

第23集：七月坚持打动客户（七月が客を感動させる仕事を成し遂げる）

「七月チーユエを引き抜きたい」そう言って安生アンシェンは意見を求められたが「友達だけど、仕事は別」と七月チーユエに急接近な韩东ハン・ドンを警戒。安生アンシェンの韩东ハン・ドンに対する気持ちに気づいている人物がいる。嘉宇ジャユだ。汉力生の次の仕事は本生銀行の大学生向けの信用卡事業。韩东ハン・ドンが掲げたテーマは「初恋」、韩东ハン・ドンから意見を求められた七月チーユエはホテルに部屋を取る开房について熱く語った。七月チーユエの意見で企画書をまとめる方向で決まった。

七月チーユエが自宅へ帰ると、家の前で许天シュー・ティエンが待っていた。そして花束を渡されて「俺の彼女になってほしい」しかし「私、好きな人がいるの」と言って返した。

韩东ハン・ドンは七月チーユエの开房の企画書を銀行側に提出したが、却下された。韩东ハン・ドンは会議でその話をし、今度は七月チーユエを連れて本生銀行に出向いた。ここでも七月チーユエは初恋について熱く語る。

第24集：安生吃醋偷走计划书（安生、計画書を盗み取る）

韩东ハン・ドンと七月チーユエは手応えを掴んで本生銀行から出てきた。そして韩东ハン・ドンから食事のお誘い。会社の方では韩东ハン・ドンと七月チーユエが契約を取り付けたとの連絡が一斉に入る。皆が「すごい、すごい」と喜ぶなか、ひとり浮かない顔の安生アンシェン、またその様子を密かに嘉宇ジャユは見ていた。

韩东ハン・ドンは車で七月チーユエを送る。「程总チェン社長（嘉宇ジャユのこと）は幸せだね、こんな部下を持って」

その晩、安生アンシェンは七月チーユエに電話を掛ける。そして韩东ハン・ドンから食事を御馳走してもらったことを聞くと、安生アンシェンはバスタブの中に沈み込んだ。

七月チーユエはまた安生アンシェンの家に泊まりに来ている。会社のPCも持って。安生アンシェンは先にベッドに潜り込んだ。しかし、七月チーユエがシャワーを浴びに行くと、咄嗟に七月チーユエのPCを開いた。パスワードがなかなかわからないが、何度目かでヒットした。フォルダを探して「方圆矿泉水ファンユェンクァンチュァンシュイ」の資料をUSBメモリにコピーした。

会社のPCにはデータをコピーすると内部に記録が残るソフトウェアがインストールされていると安生アンシェンは後に知る。安生アンシェンは嘉宇ジャユの次の仕事が方圆矿泉水ファンユェンクァンチュァンシュイであることを韩东ハン・ドンに言うかどうか迷った末に、言った。そしてデータの入ったUSBメモリを置いていった。会社のPCを調べられたら七月チーユエがデータをコピーしたと責任を取らされるかもしれない。韩东ハン・ドンは「俺はそんな足がつくような間抜けじゃない。安生アンシェンも七月チーユエも護る」と言った。安生アンシェンは「本当に？」と訊いた。

七月チーユエの父親の前に家明が現れる。七月チーユエの実家にて家明ジャーミンはひたすら七月チーユエの両親に謝ります。家明ジャーミンの両親からも勘当されたようで、家に入れてもらえないとのこと。ひたすら謝罪する家明ジャーミンに七月チーユエの両親が折れて、七月チーユエの現在の居場所を教える。

韩东ハン・ドンは方圆矿泉水ファンユェンクァンチュァンシュイの件で安生アンシェンを連れて行動を開始した。韩东ハン・ドンは自信満々である。ただ、七月チーユエのことに話が及ぶと、韩东ハン・ドンが七月チーユエをあまりに評価しているので、安生アンシェンの心は複雑だった。

家明ジャーミンが汉力生の入っているビルにやってきた。たまたま九月ジゥユエが通りかかって、家明ジャーミンの存在に気づいた。