中国ドラマ『天才基本法』The Heart Of Genius 第11集～第16集

第11集（裴之纪江见面分外话密：裴之と纪江、密かに会う）

纪江ジー・ジャンが事務所へ行くとファンとマスコミが詰めかけてい。交際の真偽を問われ「現在恋人はいない。ただ恋人ができたならば発表する」と言った。事務所にてマネージャーからの新ドラマのオファー話を受けるも拒否すると纪江ジー・ジャンはボクシングジムに向かった。裴之ペイ・ジーは纪江ジー・ジャンから林兆生リン・ジャオシェンがアルツハイマーであることを知らされた。

翌日、裴之ペイ・ジーは林兆生リン・ジャオシェンを訪ね、バスケットボールなどを楽しむ。林朝夕リン・チャオシーは裴之ペイ・ジーになぜ別れを告げずに行ったのかと問うが、裴之ペイ・ジーはそれには答えなかった。ただ「片を付けなければならないこと」があり、それまで待ってくれと言った。

ジムに戻った裴之ペイ・ジーは、謎の録音に耳を傾ける。

食卓を囲みながら林朝夕リン・チャオシーは大学院で数学を専攻したいと言った。老林ラオリンと纪江ジー・ジャンの強い支持を受ける。

裴之ペイ・ジーはICレコーダーを持って警察署へ行く。2013年2月の録音に2009年に死んだはずの父の音声が残っている。しかもICレコーダーは2010年製であるという。裴之ペイ・ジーは困惑する。

第12集（如果不想死就别学数学：死なせたくないなら、数学を勉強させないで）

林朝夕リン・チャオシーは张叔平ジャン・シューピンが校長を務める受験塾への入塾を断られた。哲学科が三味大学数学科受験と聞いて「ふっ」と鼻で笑われる。张叔平ジャン・シューピンとすれ違い、挨拶するも、こちらの世界では会ったことがない。

林朝夕リン・チャオシーはその足で裴之ペイ・ジーを探しにボクシングジムに行った。裴之ペイ・ジーに数学を学びなおそうとしていた。偶然にも裴之ペイ・ジーの母親と出会う。裴之ペイ・ジーの母親は林朝夕リン・チャオシーに「裴之ペイ・ジーを死なせたくないのなら、もう数学の勉強をさせないで」と懇願した。裴之ペイ・ジーは林朝夕リン・チャオシーに包み隠さずに事情を明かすことにした。

・母方の祖父も有名な数学者であり、家族から逃げてドイツへ渡った後に数学に深くのめりこみ、精神を患い入院した
・両親は数学の勉強をさせるかどうかで大喧嘩し、その日に父は事故死した
・大学卒業後にドイツに行ったのは祖父の様子を見にいくためだった
・そして数学の勉強を諦め、ボクシングを始めた

裴之ペイ・ジーは林朝夕リン・チャオシーにICレコーダーも聞かせた。2009年に父が亡くなっているのに、その録音は2013年2月22日のものだという。そのICレコーダーをどのように入手したかについて訊いた。ある日、目が覚めると枕元に置いてあった、とのことだ。林朝夕リン・チャオシーは説明がつくかも、と１ヶ月ほど前に自身に起きた不思議な出来事を語り始めた。

微積分の勉強に挫折した林朝夕リン・チャオシーは、林兆生リン・ジャオシェンに励まされ、自信を取り戻していく。林朝夕リン・チャオシーは纪江ジー・ジャンに裴之ペイ・ジーに「芝士チーズ世界」のことを話したと明かした。ふたりは裴之ペイ・ジーのボクシングの試合を見に行く。初めにダウンを奪われたのは裴之ペイ・ジーの方だった。ふたりは精一杯応援する。すると裴之ペイ・ジーが相手をノックアウトして勝利を収めた。

その頃、陆志浩ルー・ジーハオは纪江ジー・ジャンに頼まれて受験塾へ行った後に林朝夕リン・チャオシーの自宅へ行った。留守番をしていた包小萌バオ・シャオモンと出会う。

第13集（朝夕又双叒叕怼张叔平：朝夕又はまた张叔平を嫌う）

纪江ジー・ジャンが車で送ってきた。陆志浩ルー・ジーハオは裴之ペイ・ジーと久しぶりの再会を果たす。このわずかな間に陆志浩ルー・ジーハオと包小萌バオ・シャオモンは週末のデートの約束をしている。

翌日、张叔平ジャン・シューピンは林朝夕リン・チャオシーを受験塾へ招き、受験クラスに参加できることを伝えるが、密かに付いてきていた林兆生リン・ジャオシェンが张叔平ジャン・シューピンの姿を見て現れてしまう。张叔平ジャン・シューピンは林兆生リン・ジャオシェンをキツく詰りだした。林朝夕リン・チャオシーは老林ラオリンがアルツハイマーで記憶が定かではないことを告げた。また纪江ジー・ジャンが塾の株を林朝夕リン・チャオシーの入学を条件にプレミアムで購入しているということを知った。林朝夕リン・チャオシーは纪江ジー・ジャンに対し気持ちには応えられないことを告げた。纪江ジー・ジャンは断っていた新しいドラマへの出演を決意する。

裴之ペイ・ジーは独自に「芝士チーズ世界」への入口である場所を突き止めた。

林朝夕リン・チャオシーは裴之ペイ・ジーにボクシングジムの一室で数学を教わっていると、裴之ペイ・ジーの母親に見つかってしまう。最初は激しく拒絶されたが、林朝夕リン・チャオシーが哲学科だと聞いて態度を和らげた。

第14集（朝夕裴之同到芝士世界：林朝夕と裴之、一緒に芝士世界へ）

林朝夕リン・チャオシーと裴之ペイ・ジーはショッピングモールでデートした。帰宅した林朝夕リン・チャオシーに老林ラオリンはP=NP問題が人類にとって何を意味するかを語った。

纪江ジー・ジャンは林朝夕リン・チャオシーと老林ラオリンに別れを告げに来た。これから撮影隊に参加すること、会社を上海に移すことを告げる。

林朝夕リン・チャオシーはボクシングジムで裴之ペイ・ジーと会い、「芝士チーズ世界」に行くなら、この世界で待っていると言った。「芝士チーズ世界」へ行った時の「秘密基地」へ来た。やったことを説明して「秘密基地」を出た。裴之ペイ・ジーは数式の落書きを消してみたりしたが、何も変化はない。

ちょうどその頃、老林ラオリンは職場の私物を持ち帰るようにと老于ラオユーに連れ出された。帰りの車の中でふと、いろいろな記憶が甦ってくる。金庫を開けたとき、自分を殴ったのはこの男だった、と。

林朝夕リン・チャオシーは裴之ペイ・ジーに別れを告げて家に帰ると、父が姿を消していることに気づく。あちこち捜し回り、裴之ペイ・ジーがいるはずの「秘密基地」へ「老林ラオリンがいなくなったの！」と足を踏み入れたその時、世界がぐにゃりと変化した。

林朝夕リン・チャオシーは高校の保健室のベッドで目が覚めた。包小萌バオ・シャオモンがそばにいたので、今の日付を訊くと2012年9月25日だった。高校３年生に戻っている。

第15集（裴之再见爸爸哭破防：裴之は父と再会し涙を流す）

包小萌バオ・シャオモンに聞かないと自分の教室も座席もクラスメートも全然わからない。成績順に1組から13組にクラス分けされる。この「芝士チーズ世界」では13組の林朝夕リン・チャオシーは落ちこぼれなのだ。裴之ペイ・ジーも同じ13組だが、林朝夕リン・チャオシーと同じクラスになるために、クラス分けテストでわざと3枚の白紙を提出しているのだ。

林朝夕リン・チャオシーは、学校に来ていない裴之ペイ・ジーを探すために学校を出ようとしたら老林ラオリンに呼び止められた。「芝士チーズ世界」の老林ラオリンはこの高校の用務員になっていた。林朝夕リン・チャオシーは包小萌バオ・シャオモンを昼食に誘い、アルツハイマーだと言って「芝士チーズ世界」のことを尋ねる。弟がいて林爱民リン・アイミンだと聞かされる。纪江ジー・ジャンが弟になっていた。さらに林朝夕リン・チャオシーが好きな人は裴之ペイ・ジーではなく郑天明ジェン・ティエンミンとのこと。

裴之ペイ・ジーは「芝士チーズ世界」の両親に会うために家まで走ってきた。父・裴东来ペイ・ドンライに会うと涙をこらえきれなかった。裴之ペイ・ジーは両親と一緒に食事をし、両世界の違いを少しずつ認識するようになる。

林朝夕リン・チャオシーは裴之ペイ・ジーと再会し、互いに「草莓いちご世界」から来ていることを確認する。

13組の担任教師は集中訓練合宿にて张叔平ジャン・シューピンの部下であった解然ジエ・ランであり、この高校の校長は张叔平ジャン・シューピンである。

第16集（裴之最强大脳记比分：裴之のスコアを覚える驚異の記憶力）

翌日、林朝夕リン・チャオシー裴之ペイ・ジーを連れ戻そうとしていることを告げる。 しかし、裴之ペイ・ジーは「ここにいたい」と言い、2人の意見は食い違う。

バスケットボール、1組と13組で試合。1組には章亮ジャン・リャンや陆志浩ルー・ジーハオが在籍している。やがて試合途中で喧嘩が始まった。選手同士がもつれて倒れた時に、得点ボードもひっくり返った。直前は45対37、それが45対33になってしまったからだ。校長の张叔平ジャン・シューピン関係者から事情を聴取する。裴之ペイ・ジーは、すべてのスコアの経過を覚えていて、33点は間違っていると証言した。张叔平ジャン・シューピンは優秀な1組と劣等生の13組では1組の方の肩を持とうとした。解然ジエ・ランは生徒たちの言い分を信じ、校長に抗議した。

裴之ペイ・ジーと林朝夕リン・チャオシーの帰宅途中に章亮ジャン・リャンら1組の生徒と出会ってしまった。裴之ペイ・ジーは囲まれそうになると、林朝夕リン・チャオシーを引っ張って逃げた。陆志浩ルー・ジーハオが追いかけて止めに入るものの、階段から落ちて怪我を負った。张叔平ジャン・シューピンと老林ラオリンは連絡を受けて一緒に病院の救急外来にやってくる。