地球に向かってくる小惑星π、これを衝突前に破壊すべく計画されたUNMS計画。しかしこれが失敗に終わる。そして独り月に取り残された男がいた・・・
オススメ度
基本情報
邦題:月で始まるソロライフ(東京・中国映画週間)
英題:Moon Man
原作:赵石の同名漫画
監督:张迟昱
主演:沈腾、马丽、常远、黄才伦、辣目洋子、李诚儒
予告編
あらすじ
小惑星πが地球に向かってきた。国連総会での中国の提案によりUNMS計画が実行に移されることになった。月面に基地が建設されてπ迎撃態勢を整えつつあった。しかし、計画はうまくいかなかった。πの欠片の数々が月面に降り注いできた。月面基地では緊急警報が鳴り響く。
この時、独孤月(沈腾)は呑気に隊長の马蓝星(马丽)へのラブレターの文面を考えていた。しかもヘッドホンで優雅な音楽を聴いていた。そのため警報が聞こえずにいた。気が付いてロケットの発射台に向かったが、クレーターに落ちて間に合わなかった。彼はただ独り月面に取り残される。
そして地球にはπが衝突した。人類のほとんどが絶滅した。月面基地を発った約300人は地球へ帰還した。
月面基地には独孤月だけであれば一生困らないだけの食糧はあった。独孤月だけであれば。人はいなかったが、実験用のカンガルーがいて、食糧庫で食べ漁っている。カンガルーとの格闘が始まる。
马蓝星ら月から帰還した面々は月面基地内の映像独孤月が生存していることを確認した。ただし機器の不調により、地球からの音声は独孤月には届かない。
独孤月も地球にまだ人類が生存していることを知り、アメリカがアポロ計画で月に残していった物を利用して月面からの脱出を考える。そのドキュメンタリー映像は逐一地球に配信されている。
独孤月の命運やいかに。
感想など
中国の2022年興行成績にて『长津湖之水门桥』(长津湖の続編)に続く2位にいて、沈腾主演のコメディ映画となれば期待せずにはいられませんでした。重力が1/6の月面で地上と同じように動いているあたりの不満はありながらも、確かにまぁまぁ笑いました。しかしカンガルーが登場したあたりから完全に冷めてしまいました。
東京・中国映画週間のHPでは沈腾の表記が「瀋騰」になっております。確かに「瀋」を簡体字にすると「沈」ではありますが、沈腾の場合、元々「沈」ではなかったか?本作についての記事で繁体字で記載されている香港や台湾の記事を探しますと「沈」表記になっていますので、公式サイトの誤記かと思われます。よく見ますと他にも複数の誤記があります。