犯人は乗客7・陶映红と運転手・王兴德夫婦である。彼らは5年前に最愛の娘をこの路線バスでの事故で失っていた。事件の核心に触れる最終章。
腾讯视频にて全15集。
オススメ度
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基本情報
邦題:日本未公開
英題:RESET
原作:祈祷君の同名ネット小説
監督:孙墨龙、刘洪源、老算
主演:白敬亭、赵今麦、刘奕君、刘涛、黄觉、刘丹
【出演:配役】 肖鹤云・・・25歳のゲーム制作会社の青年、「循環」するひとり 演:白敬亭 李诗情・・・20歳の女子大学生、「循環」するもうひとり 演:赵今麦 张成・・・刑事で副隊長 演:刘奕君 江枫・・・张成の部下 演:李感 杜劲松・・・局長 演:刘涛 王兴德・・・バスの運転手 演:黄觉 卢笛・・・黒い帽子にマスク姿、バスの最後列に座る男(乗客6) 演:曾柯琅 马国强・・・大きな袋を持って乗り込む男(乗客3) 演:张喜前 陶映红・・・赤い袋を持った女(乗客7)、運転手とは夫婦 演:刘丹 焦向荣・・・スーツケースを持っている男(乗客5) 演:焦鹏 王萌萌・・・陶映红と王兴德の一人娘、5年前に死去 演:陈镜依 刘瑶・・・5年前の事件の目撃者 演:尤靖茹 强子・・・この事件の元凶 演:丁文博 |
あらすじ
第12集
ふたりから事情を聞いて、局長・副隊長以下疑念を抱く。途中の停留所で下車した割に、あまりにも事件の詳細を知っているためだ。報道されていないことまで知っている。そのために質問をし、持っている電子機器を調べた。ふたりが陶映红(刘丹)と王兴德(黄觉)夫婦と何のかかわり合いもないことが続々報告されてくる。
肖鹤云(白敬亭)は「なぜ1時45分なのか?」と张成(刘奕君)副隊長が抱いていた疑問を口にした。
犯人夫婦には一人娘がいた。名前は王萌萌(陈镜依)、肖鹤云がバス会社の社宅から持ち出したスマートフォンがこの子のものだった。最後の通話記録が5年前の5月13日午後1時44分、王兴德に掛けたが不在着信となっている。その1分後、橋の上でバスを降りた瞬間にトラックに撥ねられたことまで調べがついた。なぜこのような場所でバスを停めて降ろしたのか?
李诗情(赵今麦)と肖鹤云は「どうすれば爆発を止められたのか?」と悩む。副隊長は不思議そうに見ている。李诗情は質問した「もし、バスの中から通報したら、出動してくれますか?いたずらだと思いませんか?」副隊長は「通報があれば出動しますよ。それが我々の役目ですから」
「循環」した。肖鹤云は鼻血を出している。「循環」すると弱っていく。肖鹤云は副隊長宛に通報した。警察が出動し、まだ到着していないバス停にて待機した。運転手・王兴德は異変を感じてバス停を通過、さらに橋まで強行突破した。バスを停めるまでのタイムロスが響いた。副隊長が爆弾の圧力鍋を受け取って橋から投げ落とす瞬間に爆発は起きた。またしても間に合わなかった。
第13集
张成副隊長は全身に大やけどを負った。救急車で運ばれて病院で治療を受ける。部下の江枫(李感)は怒りを覚える。
李诗情と肖鹤云はインターネットで検索して、当時の事故の動画があるのを見つけた。王萌萌が運転手に激しく詰め寄た後、扉をバタバタ揺さぶった。扉が開いて車外に飛び出すと、トラックに撥ねられた。動画には弾幕と呼ばれる書き込みが流れる。ニコニコ動画のように。王萌萌に対する批判が連なっている。この件が事件の発端だと確信した。
张成副隊長は残念ながら犠牲者となった。(「循環」するので・・・)
陶映红と王兴德夫婦は5年前の事故後、自前で調べていた。同じ時間の同じバスの常連客らしき人物に声を掛けては通報されて警察の世話になった。賠償金の受け取りを拒否した。夫婦は結局のところ真相が掴めなかった。
第12集 第14集第14集
陶映红は1時44分に娘からの電話を王兴德がとらなかったことを責めた。王兴德もまた車にスマートフォンを置きっぱなしにしていたことを悔やんでいた。陶映红は持ち前の化学の知識から爆弾を作る。王兴德はこのバス会社に転職してきた。そして今年の4月4日、先にあった小火騒ぎ、爆弾の実験に成功した。
李诗情と肖鹤云は「もう一度「循環」は起きるだろうか?」と思いつつも、王萌萌の事件の真相を突き止める必要を感じていた。李诗情が吴先生(许薇)に連絡をとってみた。王萌萌のことを知っていた。吴先生の教え子だった。江枫刑事は「学校の掲示板を見れませんか?」と尋ねた。江枫は吴先生と共に学校へ行く。李诗情も頼み込んで同行させてもらった。
掲示板には王萌萌に対する罵詈雑言が書き込まれていた。その中に「彼女は精神病じゃない。痴漢に遭っていた」という書き込みがあった。その書き込み主を特定した。刘瑶(尤靖茹)と言う。
刘瑶に当時の件を訊きに行くも知らぬ存ぜぬを通される。江枫が「事件の犯人は王萌萌の両親なのです。犠牲者も出ています。我々警察はあなたを護りますから、どうか話してください」そして刘瑶は話し始めた。「眼鏡を掛けた中年男性が、王萌萌に猥褻な行為をしていました。写真もあります」
「え、写真があるのですか!?」
第15集(終)
刘瑶は偶然に痴漢を目撃して写真も撮った。それに気づいたのか、その中年男性が刘瑶に迫ってきた。怖くなり、バス停で停まった際に降りていった。その後、王萌萌が事故に遭って亡くなったことを知る。学校の掲示板に酷い書き込みがいっぱいあり、それに反論した。証拠となる写真をアップしようとしたが、今度は自分が非難の対象となることを恐れて思いとどまった。刘瑶から証拠となる写真を入手した。
その頃病院では肖鹤云が血を吐いていた。次の「循環」はもうないかもしれない、と悟っていた。「循環」に備えて李诗情と段取りを入念に確認する。
もしかしたら、全てが終わると「循環」の記憶もなくなるかもしれない。肖鹤云は「そうなっても君を捜すよ。初めまして肖鹤云です。僕の彼女になってください、と言ってね」と手を差し出した。李诗情はこれに応えた「喜んで」
「循環」した。肖鹤云は呼びかけても起きない。時間が経過してしまう。李诗情は段取り通りに张成副隊長にメッセージを送ると、他の乗客たちに協力を求めるメッセージを見せて回る行動に移った。
警察も出動して橋へと向かう。张成副隊長は李诗情に電話を掛け、通話状態を保持しておくように指示した。
李诗情の「バスから降ろして!」の声が合図となって、乗客は一斉に行動を起こした。陶映红を取り押さえ、刃物を奪い、圧力鍋を奪った。この緊迫した状況は電話を通して张成副隊長にも伝わっている。圧力鍋を処分しないと爆発してしまう。しかし、バスは加速していく。江枫らのパトカーが捨て身でバスを停めに行く。
バスは動かなくなった。運転手の王兴德は圧力釜の栓を引こうとするのを李诗情が止めた。証拠写真を見せる。説得した。1時44分、圧力鍋は橋の下の水面で爆発した。誰も犠牲者がいないことに成功した。
李诗情と肖鹤云、それと他の乗客6人の合計8人が警察から表彰を受けた。1人あたり3万元(≒45万円)の報獎金が出る。李诗情と肖鹤云は王萌萌の墓参りに一緒に訪れた。
なお、この事件の発端となった王萌萌への痴漢、その犯人の强子もまた警察に逮捕されて、王兴德と同じ刑務所に収監された。
第15集感想など
最後だけ疑問が残ります。一応「循環」するとスマートフォンの中身も元に戻っているはずなのです。それは肖鹤云の台詞からも伺えます。しかし最後だけ痴漢の証拠写真がありましたね。どうしてなのでしょう?张成副隊長は5年前の事件の真相を知らないはずなのですが、犯人説得に際して5年前の事件に言及しています。副隊長も「循環」していたのか?とも感じることがありました。しかし、最後の「循環」前には死んでいるのですが・・・?途中までよく練られた物語だと思っていましたが、最後の最後だけちょっと引っ掛かりを感じました。
タイムリープのファンタジー要素がありますので、あまり目くじらを立てるものでもないかもしれません。そこを差し引いても十分に緊迫感のある面白いドラマでした。
拙い文章とスクショ画像だけでは面白さが1/10も伝わらないと思います。ぜひ動画で。中国Netflixでは配信されています。いずれ他の国のNetflixでも配信されるのだと思います。
芒果tvにて『少年派2』が始まっています。全40集と長めなのと、前作が未見なために視聴する予定はありません。赵今麦さんが気になる方はご覧になってはいかがでしょうか?