中国ドラマ『开端』RESET 第8集～第11集

第8集

ふたりは次に乗客５のスーツケースに狙いを定めた。李诗情リー・シーチン（赵今麦エンジェル・ジャオ）は乗客７の女性に「生理用品を１つ頂けませんか？」と声を掛けた。女性は「持っていない」と答えた。ふと乗客７の赤い袋の中に圧力釜が見えた。ふたりは不審に思った。すると、乗客５がスーツケースを開けて奥の方から生理用品を渡してくれた。

肖鹤云シャオ・フーユン（白敬亭バイ・ジンティン）は女性の乗客７の赤い袋を奪おうとした。女性がそれを阻止し、圧力釜の栓を引いた。するとバスは爆発した。圧力釜の栓が起爆装置となっている。そのうえで、１時４５分に爆破するようにタイマーもセットされている。

間違いない。乗客７の女性が犯人だ。

スーツケースは彼の大家からもらったもの。部屋の立ち退きを要求され、このスーツケースに身の回りの荷物を入れた。大家の妻か娘の物が残っていただけである。

李诗情リー・シーチンは「循環」した。しかし、肖鹤云シャオ・フーユンはうなされたまま、なかなか目覚めない。やっとのことで目を覚ましたものの、とても苦しそうだ。さて乗客７からどうやって爆弾となっている圧力釜を奪うか。しかしふたりとも弱っている。肖鹤云シャオ・フーユンは「USBメモリがなくなった」車内を這いつくばる。そして赤い袋の横に来ると強引に奪おうとした、その時、乗客７は刃物を取り出して肖鹤云シャオ・フーユンを刺した。肖鹤云シャオ・フーユンが床に転ぶと今度はバスから逃げようとする李诗情リー・シーチンを捕まえてザックザック刺し始める。首から血が噴き出す。

最後に乗客７は圧力釜の栓を引き、バスは爆発した。

ふたりとも「循環」した。体は元に戻っているが、刺された記憶が鮮明に残っている。次のバス停で降りることにした。しかし、まさに降りようとした時、果敢にも李诗情リー・シーチンは再び赤い袋を奪いに行った。乗客７が刃物を持っていることは承知のうえなので、肖鹤云シャオ・フーユンは飛びかかって応戦した。今度は刺されずに済んだものの、もみ合った時に逆に乗客７を刺してしまう。車内もバス停も騒然とする。肖鹤云シャオ・フーユンは李诗情リー・シーチンの手を取って無言でその場を離れた。

運転手が圧力釜の栓を引き、バスは爆発した。

第9集

乗客７の女性は陶映红タオ・インホン（刘丹リゥ・ダン）という。この事件の前に自宅で小火ぼや騒ぎを起こしている。ご近所総出で火消しをした。元化学教師、小火はお手製の爆弾の製作に成功した証あかしだった。

さて、バス爆発の重要参考人として肖鹤云シャオ・フーユンと李诗情リー・シーチンは警察に追われる身となった。肖鹤云シャオ・フーユンは「人を殺してしまった」と憔悴しきっている。刑事や警察官から逃げ、卢笛ルー・ディーの「秘密基地」に逃げ込んだ。TVでも既にふたりの映像がニュースで流れている。卢笛ルー・ディーの「秘密基地」にはコスプレ衣装などが豊富にある。買い物をするにしてもコスプレして外出する。

第10集

傷の手当てをした後、「秘密基地」から移動した。张成チャン・チェン（刘奕君リゥ・イージュン）らの姿を目にしていたからだ。行先は肖鹤云シャオ・フーユンの友人で会社の同僚宅。しかし口論の果てに「自首する」と言って家を後にした。

悪夢のような出来事の末に「循環」した。肖鹤云シャオ・フーユンは「とても疲れている」

ふたりは新たな行動に出る。乗客ひとり一人にスマホ画面を見せて、次のバス停で降りることを促すのだ。ただ、運転手はどうしようか？結論がでないままに始めた。バス停にやってきた。乗客が全員降りていくのを見て乗客７・陶映红タオ・インホンは圧力釜の栓を引いた。失敗だった。「循環」した。

次に乗客５・焦向荣ジャオ・シャンロンと乗客６・卢笛ルー・ディーにのみに、スマホ画面を見せて協力を仰いだ。李诗情リー・シーチンは運転手・王兴德ワン・シンダにこそッと状況を説明した。乗客７の陶映红タオ・インホンを取り押さえた。しかし、王兴德ワン・シンダは橋にてバスを停めるものの、ドアを開けなかった。ハンマーで窓ガラスを割ったものの、圧力鍋を外に出すことは間に合わなかった。

李诗情リー・シーチンは運転手・王兴德ワン・シンダの名前こそ知らなかったものの、過去にトラブルで助けてもらったのをきっかけとして互いに知る仲だった。優しい人だった。しかし陶映红タオ・インホンの共犯だった。李诗情リー・シーチンが「なぜこんなことをするの？！」と問い詰めると陶映红タオ・インホンが圧力釜の栓を引いた。

「循環」した。

第11集

肖鹤云シャオ・フーユンは苦しみながら意識を取り戻した。バスが遠くで爆発するのを見たのち、ふたりはバス停で降りてバス会社に取材と称して話を聞きに行く。途中で爆発の報が入る。会社の人間が席を外した隙に王兴德ワン・シンダの履歴書の写真を撮って去る。王兴德ワン・シンダはバス会社の社宅に住んでいる。同室の人の許可を取って部屋を見る。スマートフォン１台を見つけて持ち出す。電源は入らない。

王兴德ワン・シンダに関する情報が乏しい。１時４５分、その時間に意味はあるのだろうか？情報を聞き出すためにふたりは警察署に乗り込むことにした。张成チャン・チェン（刘奕君リゥ・イージュン）副隊長と江枫ジャン・フォン（李感リー・ガン）が出迎えてくれた。会議室には杜劲松ドゥー・ジンソン局長（刘涛リゥ・タオ）のほかに部下の女性刑事もいる。話を始めると张成チャン・チェン副隊長からの鋭い質問が数々放たれてタジタジになる。挙動不審になるが「循環」すればないことになる会話なので割愛。

女性刑事のスマートフォンから例の着メロが鳴り響いた途端、李诗情リー・シーチンはハッと身を硬直させた。女性刑事から乗客７・陶映红タオ・インホンと運転手・王兴德ワン・シンダは夫婦であると報告されるのをふたりも聞いた。