最近、ショートカットキーで時短の書籍が人気らしいです。
ちらっと見ましたが、普段ショートカットキーを使用しない人がいきなりこれを全部覚えようとすると、途中で嫌気が差すと思います。
習熟度を考慮されていないためです。使用頻度が低いショートカットキーを冒頭の方へ持ってきているためです。
ここではパソコンへの慣れに応じ、最低限習得しておいた方がいいショートカットキーを選んでみました
ここに記すショートカットキーは全体のほんの一部ですが、とりあえずこれだけでも相当な時短になるはずです。
「これらは全部知っているよ」とおっしゃる方は『脱マウス』の本を読んで更なる時短をしましょう。
TAB(タブ)キー
①コントロールの移動
ログイン画面はお馴染みだと思います。会社で多くの人の操作を見ていましたが、ほとんどの人がマウスでユーザーID欄をクリック、入力するとマウスでパスワード欄をクリック、入力するとマウスでEnterキーをクリック。非常に焦れったいです。
TABキーを使いましょう。
ユーザーID欄にカーソルがあるとして、TABキーを押下してみてください。次のテキストボックス、おそらくはパスワード欄にカーソルが移ったと思います。
TABキーを何回も押下してみてください。テキストボックスやボタンをクルクル移動します。
今度は[SHIFT]キーを押しながらTABキーを押下してみてください。今度は逆方向にカーソルが移動します。
「チェックボックスに☑チェックを入れたい」そんな時にはチェックボックスのところでSPACEキーを押下しましょう。チェックが入ります。もう一度SPACEキーを押下するとチェックが外れます。
マウスを使うことなく、ログイン画面は済ませましょう。
アンケートや買い物時の住所などの登録時にも応用できます。
②アプリケーションの移動
いくつかのアプリケーションが起動している状態で、[ALT]キーを押しながらTABキーをカチカチ押下してみてください。ウィンドウを移動していきます。アプリケーションの選択をして[ALT]キーから手を離しますと、選択していたアプリケーションが最前面に表示します。
2つのアプリケーションを行ったり来たりする場合には[ALT]+TAB1回ずつです。これは直前まで最前面だったアプリケーションが1つ後ろになり、1番目の選択肢になるからです。これを知っているだけで、アプリケーションの切り替えにいちいちマウス操作をする必要はなくなります。
[Ctrl](コントロール)キー
TABキーと並んで使用頻度が高いのが[Ctrl]キーでしょう。
③コピー
[Ctrl]+Cキーです。[SHIFT]キーを押しながらカーソルキーで文章や画像を選択します。
④切り取り
[Ctrl]+Xキーです。コピーとの違いは切り取ると無くなるか無くならないか、です。
⑤貼り付け
[Ctrl]+Vキーです。コピー(③)または切り取り(④)をした文章や画像を貼り付けます。
⑥やり直し
[Ctrl]+Zキーです。直前の操作をやり直します。
⑦上書き保存
[Ctrl]+Sキーです。
最近ではWindowsやアプリケーションがフリーズしたり、パソコンが再起動したりは少なくりましたが、折角入力したデータや文章が消えてしまうとショックです。中には新規文書から何時間も保存しないでアプリケーションを使う人がいるのには驚きます。
⑧全選択
[Ctrl]+Aキーです。
他にも[Ctrl]キーのショートカットキーは多数あります。ただ、アプリケーションごとに割り当てられたキーが異なる場合があります。上記のショートカットキーはほぼどのアプリケーションでも共通です。
[Ctrl]と[Fn]を入れ替える
[Ctrl]キーは極めて多用しますので、左下の端っこが使いやすいです。しかし、ノートパソコンの機種によっては左下が[Fn](ファンクションキー)になっているものも少なからずあります。
この場合はキーの入れ替えをしましょう。と言っても物理的にではないです。BIOS画面の中に[Ctrl]と[Fn]を入れ替える項目があります。BIOS画面への入り方はメーカーや機種によって異なります。パソコンの取扱説明書を読むか、インターネットで検索してみてください。それでもわからない時はパソコン管理者などに聞いてください。
私は使ったことがありませんが、[Ctrl]と[Fn]を入れ替える常駐ソフトもあるようです。窓の杜やVectorで調べてみるとよいでしょう。ただ、ソフトウェアで入れ替えた場合は、何らかの表紙にソフトが落ちたりすると元のキー配列になってしまうことも考えられますので、BIOSで入れ替える方が無難です。
[Windows]キー
⑨パソコンのロック
[Windows]キーのショートカットキーも多くありますが、最低限[Windows]+Lキーだけ覚えておきましょう。これはWindowsをロックします。ロックした状態からWindowsを使うにはログインが必要です。
なぜロックするかというと、職場に悪意を持っている人がいないとも限りません。離席中に操作される、例えば機密文書をどこかに送信したりコピーしたり、怪文書を社内にばらまいたり。管理者にログを確認されて、あなたが犯人だと無実の罪を押し付けられかねません。
離席する時は必ずロックする習慣を身につけましょう。
そのためにも、離席する時に素早くロックする[Windows]+Lキーを覚えておくことは必須なのです。
例外
[Ctrl]キーのショートカットについてはここで記したものではないアプリケーションがあります。例えばWindows3.1の時代から存在したアプリケーションの現行OS向け後継バージョンなど。ずっと同じショートカットキーを割り当てているものも見かけます。
例外である個別のアプリケーション特有のショートカットキーは都度覚えるしかありません。