台湾映画『想見你』someday or one day

台湾ドラマ『想見你時をかける愛』は日本でも放送され、ご覧になった方も多いはず。悲劇の無限ループともいえるタイムリープものでした。最後はその無限ループを断ち切る、即ち”恋人とも出逢いを失くす”というつらい選択を黄雨萱ホァン・ユーシュエン（柯佳嬿アリス・クー）はしました。

本作はそのドラマのダイジェストではありません。後日譚的な新たなタイムリープものです。
ここではかなりネタバレしています。ただし、ややこしい話ですので多少の誤解はあるかもしれません。

オススメ度

基本情報

邦題：（日本未公開）
英題：someday or one day
監督：黄天仁ホアン･ティエンレン
主演：柯佳嬿アリス・クー、許光漢グレッグ・ハン、施柏宇パトリック・シー

予告編

あらすじ

悲劇の無限ループを断ち切ったため、黄雨萱ホァン・ユーシュエン（柯佳嬿アリス・クー）にははっきりした記憶はないが、夢のように断片的に記憶がある。それが何かは本人もわかっていない。アルバイト先にて五佰ウー・バイの《LASTDANCE》が流れる。どこか懐かしい。その音楽に惹き寄せられて李子維リー・ズーウェイ（許光漢グレッグ・ハン）がその店に立ち寄った。彼は常連となり、やがてふたりは恋人へと発展していく。しかし2014年に彼は亡くなった。それから3年が経った時、荷物が届いた。中にはWALKMANが入っていた。再生すると五佰ウー・バイの《LASTDANCE》が流れて・・・

気がつくと2014年にいた。そして黄雨萱ホァン・ユーシュエンではなく陳韵如チェン・ユンルー（柯佳嬿アリス・クー）になっていた。李子維リー・ズーウェイと会うと「3年後から来た」と明かす。さらに「私は陳韵如チェン・ユンルーではなく黄雨萱ホァン・ユーシュエンなの」と言うものの、そこには黄雨萱ホァン・ユーシュエンがいた。「じゃあ、彼女は誰なのかな？」

黄雨萱ホァン・ユーシュエンは李子維リー・ズーウェイを死なせないようにと必死に莫俊杰モー・ジュンジエ（施柏宇パトリック・シー）らを説得した。部屋に閉じ込めることに成功したが、王詮勝ワン・チュエンションが逃してしまう。廃墟ビルまで追いかけてきた黄雨萱ホァン・ユーシュエンは陳韵如チェン・ユンルーに道連れにされて転落死した。その瞬間、黄雨萱ホァン・ユーシュエンはそこで目が覚める。

黄雨萱ホァン・ユーシュエンは莫俊杰モー・ジュンジエにあの転落の日のことを訊いた。あの日、黄雨萱ホァン・ユーシュエンは死んだ。李子維リー・ズーウェイは”あの日”に戻るには五百ウー・バイの《LASTDANCE》のカセットテープを聴くことだと知り、そのテープを3年間ひたすら探し求めた。そして遂にそのテープを見つけて”あの日”にタイムリープする・・・王詮勝ワン・チュエンション（許光漢グレッグ・ハン）として・・・

廃墟のビルにて、今度は黄雨萱ホァン・ユーシュエンの姿をした陳韵如チェン・ユンルーと李子維リー・ズーウェイが転落死する。

黄雨萱ホァン・ユーシュエンが陳韵如チェン・ユンルーの自宅へ行くと楊皓ヤン・ハオ（金世佳ジン・シージア）に遭遇する。彼から陳韵如チェン・ユンルーのことを聞いた。彼女と結婚し、彼女は妊娠していた。しかし、自宅で階段から転落して破水、意識不明の重体となる。彼女の自宅には日記があり、陳韵如チェン・ユンルーと黄雨萱ホァン・ユーシュエンとタイムリープのことが書いてある。五百ウー・バイの《LASTDANCE》を意識が戻らない彼女に聞かせたという・・・

意識不明の陳韵如チェン・ユンルーは黄雨萱ホァン・ユーシュエンの姿で2014年にタイムリープしていたのだ。”あの日”の事件は無限ループを終わらせようとしての行動だった。

楊皓ヤン・ハオはの陳韵如チェン・ユンルーを救うために黄雨萱ホァン・ユーシュエンに2014年にタイムリープして彼女を救ってくれと懇願する。彼は五百ウー・バイの《LASTDANCE》のテープを聴いても、タイムリープしないのだ。しかし黄雨萱ホァン・ユーシュエンに断られた。

2014年の陳韵如チェン・ユンルーと王詮勝ワン・チュエンションはタイムリープを引き起こす五百ウー・バイの《LASTDANCE》のカセットテープを焼き捨てた。
これにより悲劇の数々が消え去り、幸せな未来が訪れた。

感想など

ややこしくて、幾度となく途中で視聴するのを中断してしまいました。

黄雨萱ホァン・ユーシュエンの姿をした陳韵如チェン・ユンルーと陳韵如チェン・ユンルーの姿をした黄雨萱ホァン・ユーシュエンという(笑)。このふたりは11歳ほどの年齢差があるはずなのですが、髪型くらいしか違いがわかりません。一応表情の違い（陳韵如チェン・ユンルーの方が沈んだ感じ）などはありますが、場面によっても変わるわけで…。一人二役なので仕方ありませんが、李子維リー・ズーウェイと王詮勝ワン・チュエンションのようにもう少し外見的な違いがほしかったです。

ドラマ版に負けずとも劣らない複雑な構成でした。ドラマ版と並行して撮影されていたとどこかで読みました。