主演で父親役の杜奕衡は若い頃に 劉德華 のスタントマンをしていたという経歴の持ち主。本作にてアクションシーンはありませんが。あまり最近では「人が死ぬ映画では泣かない」ようになっていたのに随分泣きました。泣きたい人にはオススメ。
オススメ度
基本情報
邦題:日本未公開
英題:I HOPE YOU ARE WELL
原作:(実話に基づく)
監督:杜斌
主演:杜奕衡、朱梓玥
予告編
あらすじ
山間部の村に暮らす父娘がいた。電気も通っておらず、ガスもない。料理は火をおこして作る。父親・张国华(杜奕衡)は竹を編んでカゴを作り、時々街へ出ては売りに行って生計を立てている。娘・张望(朱梓玥)は7歳、長い距離を歩いて小学校に通っている。
ある時、ちょっとしたアクシデントで张望は鼻血を出す。病院に連れていって手当を受けると「もしもまた鼻血が出るようなら、来てください」そして数日後に鼻血が出る。张国华は张望を再び病院に連れて行くと「大きな病院で検査を受けてください」と言われる。
大きな病院に連れて行く。待っている間に张望が鼻血を出している。それを看護師の小夏(卢秋宏)が見かけて、すぐに救急に搬送した。医師からは「白血病」であり「治療には30万元(約450万円)が必要」だと言われる。
张国华は金策に走った。村人に頼むもほとんどお金は集まらない。日雇いの工事現場の仕事も1日あたりたった50元(約750円)にしかならない。思い余って臓器売買のブローカーの腎臓を30万元で売る話に乗った。しかしブローカーに手数料を持ち逃げされる。
お金を失い絶望した张国华は治療を諦め、张望を退院させて自宅に帰る。担当していた看護師の小夏もやりきれずに涙を流し、いとこの小月(马瑜遥)に事の次第と心境を吐露した。後日小月と小夏は父娘の家を訪ねて話をする。
小月は記者であった。张望の話を新聞記事に載せた。するとこの話はTVでも取り上げられ、全国に広まった。寄付金が集まり始め、张望は再び入院治療を始められた。
张望の治療には骨髄移植が必要なのだが、実の父娘ではないために適合しない。张望を捨てた母親を捜した。しかし結局は見つけられなかった。
张望の容態は悪化した。主治医の刘霞(宫晓瑄)に「もし私が死んだら、角膜を(病院内で出会った)男の子に移植してあげて」と託した。またノートに遺言を書いていた。その遺志に沿って、遺った寄付金は、同様の境遇の子どもたちへの治療に使われた。
感想など
『世界の中心で、愛をさけぶ』で結構泣いた方ですが、その後は「単純に病気で人が死ぬ映画・ドラマじゃなかないぞ」と思ってました。
この映画のタイトルは日本語に訳せば『天国の張望』、「いやもうタイトルで死んどるやん!」
鼻血を出し始めるのが、物語の真ん中らへんなのですが、そこから後半は涙ぐんでばかり。この子役朱梓玥に泣かされます。