2021年12月公開の映画が早くも配信されました。
タイトルからして『误杀』の続編のようですが、全く関連がありません。主演の肖央という点が同じくらいです。元の『ジョンQ -最後の決断-』は未見なので、相違点等はわかりませんが、肖央が”良き父親”を演じています。
事前に豆瓣のコメントを読む限りでは酷評ばかりでした。「そんなに酷いのか?」と見始めると、前半のインタビューシーンで泣けて、後半の父親の愛に泣けました。
オススメ度
基本情報
邦題:(日本未公開)
英題:FIREFLIES IN THE SUN
原作:アメリカ映画『ジョンQ -最後の決断-』のリメイク
監督:戴墨
主演:肖央、
任達華
、文詠珊、陈雨锶、宋洋、李治廷、張世
予告編
あらすじ
タイのとある病院にて林日朗(肖央)が拳銃を持って患者や医師・达马(宋洋)らを人質に立て籠もった。刑事の张正义( 任達華 )が指揮に当たる。この事件を報道で知ったTV放送局の記者・李安琪(陈雨锶)は現場に急行した。要求が「2時間以内に心臓を持ってくることと、記者を寄越せ」だったため、李安琪が张正义の許可を得て病院内にカメラを持って入る。林日朗にインタビューを始めると事の経緯を話し始めた。
ある日、息子の小虫(王昊泽)がサッカーの試合の途中で倒れた。病院に運ばれて达马による検査を受けた結果、拡張型心筋症という診断であり、心臓移植しか方法がないとのことだった。心臓移植には金が掛かる。林日朗と妻の阿玲(文詠珊)は金策に走った。手術に必要な費用が集まらない中で適合するドナーが見つかったとの報せが入った。しかし、金額が足りない。「あと2時間待ってくれ」达马は「遅すぎる」。「1時間」今度は达马は承知した。林日朗がお金を持って病院戻って来たが、移植する心臓は別の人に与えられることになっていた。林日朗は激怒する。达马は衛生局長からの命令があり、やむを得なかったのだ。
このインタビューはリアルタイムに配信されていて、病院の外にいる野次馬たちも配信を見て同情し涙を流した。一方で警察の特殊部隊が天井裏に忍び込み、突入のタイミングを図っていた。ところが、天井が薄いためか、崩れ落ちてしまった。林日朗は拳銃で特殊部隊員を撃った。
現場には市長の秘書・萨丁(李治廷)も姿を見せる。小虫のドナーが見つかった日、もうひとり心臓移植を必要とする人物がいた。それが、市長の息子だった。衛生局長を通じて小虫用の心臓を息子に移植するように指示を出していた。衛生局長は自殺した。いや萨丁が自殺に見せかけて始末したのだった。
感想など
CGでやや雑な作りを感じた以外は良かったと思います。どうも習近平が政治腐敗を糺すことに重きを置き、映画やドラマにも「不正をするものは許さん!」と言わんばかりのエンディングになっているものが多くなっています。最近ではアメリカ映画もエンディングを勝手に改変して勧善懲悪にしたとかのニュースがあったと思います。これだけ強調されると「それだけ中国の役人は腐敗している実態があるのだな」としか思わないのですが?
香港俳優が4人( 任達華 、文詠珊、李治廷、姜皓文)もいますと安心感があります。