好きな香港映画の監督の一人、邱禮濤監督が送るサスペンス映画。
「泄密」とは「秘密漏洩」あるいは「垂れ込み」の意。
蚊を媒介とするVR-23という伝染病を流行らせ、特効薬MD-5を売りさばいた製薬会社。
その「垂れ込み者」と警察、製薬会社との抗争を描く。
吳鎮宇と張智霖の共演は『衝上雲霄』以来でしたか?
オススメ度
基本情報
邦題:日本未公開
中国大陸題:泄密者
英題:The Leaker
監督:邱禮濤
主演:吳鎮宇、張智霖、佘詩曼、周秀娜、鄭則士
予告編
簡単なあらすじ
マレーシア。何者かが大量の蚊を放つ、その蚊は致死率75%の病原菌「VR-23」が仕組まれている。マレーシアでは次々に人々が倒れていく。
阮嘉嵐と親交のあるマレーシア記者・宋丹文(李燦森)が何者かに自殺に見せかけて殺された。この事件を担当するのがマレーシア警察の李永勤(張智霖)だ。また、製薬会社Amanahの社長・張日善(鄭則士)の長男・張俊龍もまた自殺に見せかけて殺された。張俊龍はAmanahの後継者だった。この事件も李永勤が担当する。
VR-23の唯一の特効薬として新薬「MD-5」が使われ始めた。
李永勤が張日善の妻・彭珍美(周秀娜、クリッシー・チャウ)に話を聞こうとしたが、出国された。出国先は香港である。香港警察では王大偉(吳鎮宇)に空港に行って彭珍美を捜すように指示が出る。空港に到着した時、彭珍美を乗せた車とそれを追いかける車に遭遇した。カーチェイスが始まる。あと少しというところで取り逃がす。と、今度は彭珍美の件で明朝マレーシア警察が来るから迎えに行けという。自宅に帰れない王大偉は離婚危機だ。
シンガポール・インドネシア・タイ、そして香港にもVR-23は拡大してきた。一方でMD-5は確実に効果を現していた。Amanah社ではMD-5を増産して売上を増やした。マレーシア警察の李永勤が香港にやってきて香港警察の王大偉と組む。その頃、彭珍美はハードディスクを盗みに来た者によって殺された。ただ、彭珍美は既にハードディスクを持っていなかった。ハードディスクの中身はVR-23とMD-5についての資料だ。
李永勤と王大偉が警察の車に戻るとフロントガラスにUSBメモリが置かれていることに気づく。そのUSBメモリには動画が入っていた。VR-23はAmanah社によるものでMD-5を売るためのものであると。その懲罰のため、張日善の次男・張俊延(劉浩龍)を人質とし身代金として1億米ドルを要求した。張日善は自費で1億ドル支払うことを決めた。
宋丹文と張俊龍の他殺事件について記者の阮嘉嵐が何か知っているとみた李永勤と王大偉は阮嘉嵐を泳がせて後を追う。誘拐犯グループのアジトを見つけ出して銃撃戦となる。「泄密者」の正体とは?本番はここからである。
李永勤はマレーシアに帰る。後を追うように王大偉と阮嘉嵐がマレーシア入りする。
感想ほか
後半は「え、どういうこと?」という展開が待っていますが、それは見てのお楽しみ。というかもうちょっと二転三転するかと思っていたので拍子抜けの感はあります。
日本でも『拆彈專家』(ショックウェーブ 爆弾処理班)の公開を控えている邱禮濤監督、『拆彈專家2』の撮影が控えているとのことで楽しみです。来月頃に邱禮濤監督の2017年の香港映画『失眠』を観ようかと思っています。