中国ドラマ『橙红年代』Age of Legends 第1集～第6集

第1集「聂万峰刘子光结拜」（聂万峰と刘子光、義兄弟の契りを結ぶ）

2012年M国麻薬武装地域にて。
組織から逃げようとした刘子光リウ・ズグアンは見つかって撃たれ、捕まった。麻薬組織のリーダー・考尔比カービーによって殺されようとしていた。それを助けようと聂万峰ニエ・ワンフォン（最初だけ「叶望龙イェー・ワンロン」と名乗りますが、第1、2集ではずっと「哥兄貴」と呼ばれています）が裏で動いていた。

二人の出会いはそれより3年前、親を亡くして家も失った刘子光リウ・ズグアンの無賃乗車を聂万峰ニエ・ワンフォンが救った。

刘子光リウ・ズグアンの状況を知った聂万峰ニエ・ワンフォンが刘子光リウ・ズグアンの面倒をみるようになった。M国で一緒に稼ぐことを勧めたのだ。聂万峰ニエ・ワンフォンはマフィアの埃斯科瓦尔エスコバールを崇拝していた。彼のようになるのを夢見ていた。二人はM国の賭場で働き始めた。聂万峰ニエ・ワンフォンは桑坤サン・クン、刘子光リウ・ズグアンは桑帛サン・ボーという名になった。ある日聂万峰ニエ・ワンフォンが客のチップを盗もうとしたのがバレた。刘子光リウ・ズグアンがかばって身代わりに殴られたことをきっかけにしてふたりは義兄弟の契りを交わした。

またある日、賭場でトラブルが起こる。トラブルを起こしたのは考尔比カービー（麻薬組織の長）の部下だ。聂万峰ニエ・ワンフォンがそのトラブル男を射殺した。そして考尔比カービーに対して麻薬組織へ自分たちを入れてくれるように頼み込んだ。刘子光リウ・ズグアンは嫌がったが聂万峰ニエ・ワンフォンが「俺たちは兄弟だろ！」と有無を言わさずに連れて行った。

中国・江北。胡跃进フー・ユエジン局長の娘は胡蓉フー・ロンという。女刑事として成長していく本物語の主人公の一人。公安局長の胡跃进フー・ユエジンはM国から入ってきた新型麻薬のことを危惧していた。

M国には公安の人物が潜入している。普段は酒場の主人だ。名を黄叔ホァン叔父（黄振武）という。

2014年M国。刘子光リウ・ズグアンは軟禁されて時々打たれていたが、壁の隙間から組織の訓練を盗み見て、また筋トレを欠かさずにいて自身の格闘技術を向上に努めていた。

聂万峰ニエ・ワンフォンは刘子光リウ・ズグアンを組織から逃した。そして考尔比カービーを裏切って殺し、組織のボスの座を奪い取った。

第2集「刘子光重回贩毒基地」（刘子光、麻薬組織に帰る）

2016年M国。麻薬組織を抜けた刘子光リウ・ズグアンが第1集の軟禁中に壁から取り出した勾玉を首から下げていた。その勾玉を見た阿瑟アスという人物が近づいてきた。阿瑟アスはM国の潜入の黄叔ホァン叔父が面倒を見ている若者。酒場を手伝っている。故郷が共に江北という刘子光リウ・ズグアンと黄叔ホァン叔父は仲良くなり、刘子光リウ・ズグアンは黄叔ホァン叔父の酒場で働くことになった。阿瑟アスはちょっと知的障害がある。

左：刘子光リウ・ズグアン　中：阿瑟アス　右：黄叔ホァン叔父こと黄振武ホアン・ジェンウ

刘子光リウ・ズグアンは再び麻薬組織に入った。今度は「潜入」として。聂万峰ニエ・ワンフォンは大歓迎で迎える。

2017年M国。聂万峰ニエ・ワンフォンは人を殺し、薬物を売っていた。人が変わっていた。刘子光リウ・ズグアンは聂万峰ニエ・ワンフォンを救えないと考えた。そして組織から盗み取ったマレーシアの情報をUSBメモリにコピーして黄叔ホァン叔父に渡した。翌日マレーシアの情報が警察に漏れていると聂万峰ニエ・ワンフォンに伝わる。聂万峰ニエ・ワンフォンは刘子光リウ・ズグアンを疑った。そこへ誰からか電話が入り、聂万峰ニエ・ワンフォンは酒場の主人が中国警察の人間だと知る。刘子光リウ・ズグアンは「そんなことは知らない」というので黄叔ホァン叔父を殺すように指示される。刘子光は黄叔ホァン叔父を殺して（？）しまう。

その後、公海にて薬物のパーティーがあり、刘子光は参加を余儀なくされる。さぁ、これから始まるというところで聂万峰ニエ・ワンフォンから警察が来たと電話が入る。刘子光リウ・ズグアンは船から飛び降りた…

第3集「刘子光失忆回江北」（刘子光、記憶を失い江北に帰る）

2日後、中国西海市。刘子光リウ・ズグアンは海岸に打ち上げられているところを助けられ、病院に運ばれた。記憶障害を起こしていて、最近8年間の記憶がない。医者がくれた500元で江北に帰り、かつて父が営んでいた料理屋「地地道道」に行く。そこでは別の男が店をやっていた。名を李建国リ・ジェングォという。

ある時、子供の誘拐事件が発生。江北警察の韩进ハン・ジン队长らは車で犯人追跡に向かう。一方で部下の胡蓉フー・ロンはバイクで追跡し、カーチェイスとなる。胡蓉フー・ロンはなかなか男勝り。

誘拐犯グループの車が衝突して遂に停まった。たまたまそこに刘子光リウ・ズグアンが居合わせた。これはただ事ではないと悟って誘拐犯達の後を追う。そして格闘の結果、刘子光リウ・ズグアンは誘拐犯から子供を救ったのだが、刑事たちはそのようなこととはつゆ知らずに刘子光リウ・ズグアンを誘拐犯の一味として逮捕してしまう。

取り調べのさなか、刘子光リウ・ズグアンは8年前に失踪し死亡宣告されていることがわかった。胡蓉「あなたは一体、誰？」。西海の病院で治療を受け、脳震盪で記憶障害と診断されたのだと供述する。電話で裏を取るとたしかにその通りであった。韩进ハン・ジン队长は刘子光リウ・ズグアンは本当に子供を助けただけでシロだと判断し釈放を命令する。胡蓉フー・ロンは納得していなかった。誘拐されかけた子供の父親は聂万峰ニエ・ワンフォンであった。警察官が「刘子光リウ・ズグアンという若者が助けてくれました」と言うと聂万峰ニエ・ワンフォンは驚く。

釈放されて警察署を出た刘子光リウ・ズグアンの前に現れたのは父の友人の郭大爷グォ・ダーイェであった。刘子光リウ・ズグアンの失踪通知を出したのが郭大爷グォ・ダーイェ。行き場所のない刘子光リウ・ズグアンは郭大爷グォ・ダーイェの自宅へ向かった。

第4集「阿瑟找到刘子光」（阿瑟が刘子光を見つける）

韩进ハン・ジン队长は聂万峰ニエ・ワンフォンの資産に疑問を抱いた。局長にこれは調査する必要があると話した。

聂万峰ニエ・ワンフォンは部下に子供を助けた刘子光リウ・ズグアンについて至急調べるよう指示した。「刘子光リウ・ズグアン、まだ生きてたのか」と呟く。

胡蓉フー・ロンは韩进ハン・ジン队长とは別に独自に刘子光リウ・ズグアンを調べ始めた。韩进ハン・ジン队长にやめろと言われたにもかかわらず。尋問の際に刘子光リウ・ズグアンの体には数々の傷があり入れ墨もあった。胡蓉フー・ロンにはそれが気になっていた。

胡フー局長のもとに黄叔ホァン叔父こと黄振武ホアン・ジェンウが行方不明になったことが伝えられた。

ある日、刘子光リウ・ズグアンが郭大爷グォ・ダーイェの家を出るとそこには阿瑟アスがいた。しかし記憶がない刘子光リウ・ズグアンには誰だかわからない。と同時に聂万峰ニエ・ワンフォンの手下たちがやってきて囲まれた。怪しい人物たちを目撃した一般市民の通報により警察が来て、刘子光リウ・ズグアンらは難を逃れた。その刑事の一人に胡蓉フー・ロンがいた。「刘子光リウ・ズグアン、またあなたね」

郭大爷グォ・ダーイェの家に帰った刘子光リウ・ズグアンは阿瑟アスのことを考えていた。自分のことを知っている彼は誰なのだろう？と。しかし記憶が戻らない。一方で胡蓉フー・ロンは阿瑟アスを警察署に連れて行って話を聞いた。しかし手がかりは掴めなかった。

刘子光リウ・ズグアンは自分がこの8年間何をしていたのか？断片的に蘇る記憶に戸惑っていた。また胡蓉フー・ロンは刘子光リウ・ズグアンの特殊訓練を受けたとしか思えない体格と身体能力に一体何者なのかと思慮を巡らせていた。

第5集「刘子光出手教训冯二」（刘子光、冯二を懲らしめる）

刘子光リウ・ズグアンは至诚集団の警備員に採用された。

聂万峰ニエ・ワンフォンは部下・虎哥から刘子光リウ・ズグアンの報告を受ける。記憶障害を起こしていることも聞いたが、それも嘘かもしれないと疑っている。虎哥に彼と兄弟の契りを交わした経緯を説明する。

ある日、棍棒を手にした集団が広場に集まっていた。通報を受けた刘子光リウ・ズグアンはひとりで向かう。刘子光リウ・ズグアンは集団に襲われたがひとりで全員を倒す。格闘が終わった頃、胡蓉フー・ロンらも広場に到着した。胡蓉は刘子光リウ・ズグアンの言い分を聞き入れず、刘子光リウ・ズグアンが一方的に倒したと思ったが…。監視カメラの映像を確認すると、確かに刘子光リウ・ズグアンの言う通りであった。胡蓉フー・ロンには刘子光リウ・ズグアンとは一体何者なのかという疑問が更に深まっていった。

胡蓉フー・ロンはそのまま刘子光リウ・ズグアンを病院に連れて行く。特に古傷以外に怪我はなかった。更に脳の精密検査を行った。記憶を司る海馬に損傷が見つかった。それから、骨や筋肉は長期に亘る特殊訓練によって形成されたものだろうとのことだった。

胡蓉フー・ロンが病院を出ると目の不自由な老人が横断歩道を渡ろうとしていた。もたもたしているので車にクラクションを鳴らされていた。すぐさま刘子光リウ・ズグアンが助けに駆け寄る様を見て、胡蓉フー・ロンの中で刘子光リウ・ズグアンに対する印象が変わろうとしていた。刘子光リウ・ズグアンは胡蓉フー・ロンを「地地道道」に案内し、覚えている限りのことを話し始めた。

刘子光リウ・ズグアンはある思い出の場所へ行った。そこには子供の頃からの友人たち小帅シャオシュアイと卓力ジュオ・リーがいた。

この二人は広場での刘子光リウ・ズグアン襲撃の際に刘子光リウ・ズグアンを見て襲撃に加わるのをやめて警察に通報した輩だ。三人で昔話に花を咲かせる。この二人にも8年間の記憶がないことを告げ、この8年間自分が何をしていたか知っているか尋ねたが、二人共かぶりを振った。

刘子光リウ・ズグアンが郭大爷グォ・ダーイェの見舞いをしていると電話が掛かってきた。小帅シャオシュアイと卓力ジュオ・リーが捕らえられていた。刘子光リウ・ズグアンはすぐに駆けつける。

第6集「胡蓉暗生怜惜之意」（胡蓉、密かに同情する）

小帅シャオシュアイと卓力ジュオ・リーを捕らえていたのはもちろん聂万峰ニエ・ワンフォンの手下たち。刘子光リウ・ズグアンはバッタバッタとなぎ倒していく。

その頃、胡蓉フー・ロンは刘子光リウ・ズグアンと待ち合わせで駅にいたが、待ち惚けを食らっていた。実は刘子光リウ・ズグアンは「行けなくなった」と微信（WeChat）でメッセージを送ったつもりが「！」が付いていた。即ちメッセージ不達の状態であったのだ。

その後、胡蓉フー・ロンは病院で献血と郭大爷グォ・ダーイェの見舞い（というより刘子光リウ・ズグアンの探り）をする。献血の際、同じく献血に来ていた刘子光リウ・ズグアンの後ろ姿を見かける。その後、郭大爷グォ・ダーイェから刘子光リウ・ズグアンの悲しい生い立ちを聞く。

その頃、聂万峰ニエ・ワンフォンの邸宅では息子の誕生日パーティーが開かれていた。招かれた客の中に息子を誘拐した張本人がいることを承知のうえでである。誘拐犯を殺さなかった。

郭大爷グォ・ダーイェの見舞いに胡蓉フー・ロンがフルーツの盛り合わせを持ってきていたことを知った刘子光リウ・ズグアンの友人達（小帅シャオシュアイと卓力ジュオ・リー）は胡蓉フー・ロンに愛のメッセージを添えて花束を送った（もちろん刘子光リウ・ズグアン名義で）。これに怒った（？）胡蓉フー・ロンは刘子光リウ・ズグアンに電話を掛ける。

「地地道道」に借金取りが手下を連れてやってきた。李建国リ・ジェングォが三日待ってくれと言うと店を荒らし始めた。刘子光リウ・ズグアンが姿を見せると落ち着きを取り戻した。借金取りは「三日だぞ！」と言って引き上げた。また、胡蓉フー・ロンもやってきた。