中国ドラマ『冷案』第1集～第4集

第1集

中国辺境の地帯にて麻薬組織を壊滅させるべく、中国警察が行動に出た。女刑事・罗英玮ルオ・インウェイ（李媛）らは組織を追い詰めたが、脱出したボスが拠点を爆破した。同僚らは死んだり、大怪我をしたりした。

それから2ヶ月後。

罗英玮ルオ・インウェイは平陵市警察署・文書管理課（档案室）に異動した。ここには毒舌（？）の蔡文心ツァイ・ウェンシン（施诗）、身体を鍛えることが趣味な夏洛阳シャー・ルオヤン（蒲萄）、現場が苦手でデスクワークばかりの冯壹フォン・イー（许愿）が所属している。罗英玮ルオ・インウェイはその3人の課長（科長）である。

蔡文心ツァイ・ウェンシンの兄・蔡文斐ツァイ・ウェンフェイ队长が来て蔡文心ツァイ・ウェンシンに林老师リン先生が癌を患っていることを告げる。林老师リン先生とは蔡文心ツァイ・ウェンシンと夏洛阳シャー・ルオヤンの高校時代の恩師である。林老师リン先生の娘・林慧リン・フイ（周依然）は8年前の2008年（現在は2016年）に兰亭雅舍（重慶にあるマンション）の1202号室で首を締められて殺されている。林慧リン・フイの元カレ・王良ワン・リャン（董畅）に疑惑の目が向けられたが殺人の物証はなく、結局窃盗罪のみで起訴され3年間服役した。殺人については未解決である。

蔡文心ツァイ・ウェンシンと夏洛阳シャー・ルオヤンは早速休暇をとり病院に見舞いへ。病室の外で林老师リン先生の妻と次女・林曼リン・マン（周依然、林慧リン・フイと二役）と出会う。林曼リン・マンは｢2291日ぶりね｣と言う。（サヴァン症候群か？この能力が後で発揮される？）夏洛阳シャー・ルオヤンは帰り際に｢絶対に真相を解明してみせるわ｣と言った。

蔡文心ツァイ・ウェンシンは王良ワン・リャンを見つけた。道端で博打をしていた。王良ワン・リャンには逃げられた。罗英玮ルオ・インウェイが一旦は捕まえるも解放した。

第2集

夏洛阳は8年前の事件について資料を読んでいる。

2008年6月9日の朝、警備員が来ると深夜勤務の警備員が縛られていた。防犯カメラのハードディスクは抜き取られていた。兰亭雅舍の階段にて王良ワン・リャンの指紋が検出され、縛られていた警備員も王良ワン・リャンを目撃していた。しかし殺人の証拠はなかった。

資料を読んで、各々推理を始めるが机上の空論。夏洛阳シャー・ルオヤンは罗英玮ルオ・インウェイに現場を見たいと申し出る。

現場に到着した罗英玮ルオ・インウェイと夏洛阳シャー・ルオヤン、調書に則って兰亭雅舍を一通り確認する。それから近所のカフェの店主・王鵬ワン・ホウを訪ねて兰亭雅舍の一室を売った経緯を聞く。兰亭雅舍の管理人と王鵬ワン・ホウの口から共に狐火（＝鬼火）という言葉が聞かれた。狐火は手がかりなのか？それに王鵬ワン・ホウは林慧リン・フイの霊を見たとも言う。

文書管理課に戻って事件を整理した、「王良ワン・リャンは犯人を目撃して隠している」と蔡文心ツァイ・ウェンシンは推理する。すぐに行き詰まる。

蔡文斐ツァイ・ウェンフェイ队长が文書管理課に来て「明日、方睿ファン・ルイ（陆思宇）が会社を上場して式典がある」と。その式典で林老师リン先生が祝辞を述べる。方睿ファン・ルイも林老师リン先生の教え子の一人だ。蔡文斐ツァイ・ウェンフェイ队长の誘いにより蔡文心ツァイ・ウェンシンと夏洛阳シャー・ルオヤンが式典に出席することになった。さらに教え子ではないが罗英玮ルオ・インウェイも同行することにした。

式典も終わり、その晩、兰亭雅舍の1202号室に侵入しようとする人物がいた。王良ワン・リャンだ。罗英玮ルオ・インウェイらが取り囲む。

第3集

第2集からちょっと時間が戻って、式典後。蔡文心ツァイ・ウェンシンと夏洛阳シャー・ルオヤンは林老师リン先生を車で送っていった。罗英玮ルオ・インウェイは署に戻った。

方睿ファン・ルイは兰亭雅舍の出資者。方睿ファン・ルイも林慧リン・フイも林老师リン先生の教え子、これは偶然か？罗英玮ルオ・インウェイは悩む。

第2集の終わりにつながる。その晩、兰亭雅舍の1202号室に侵入しようとした王良ワン・リャンを問い詰める。罗英玮ルオ・インウェイは「林慧リン・フイを殺した人物を見たわね？方睿ファン・ルイじゃないの？」と尋問するが、王良ワン・リャンは「彼を知らない」と突っぱね、黙秘する。

罗英玮ルオ・インウェイらは部屋を出た。罗英玮ルオ・インウェイは方睿ファン・ルイを疑っている。実は方睿ファン・ルイはかつて1202号室の階下1102号室に住んでいた。

蔡文心ツァイ・ウェンシンと冯壹フォン・イーは王良ワン・リャンの露店を訪ねた。王良ワン・リャンはいなくて弟が相手をした。実は林慧を誘拐したのではないか？との問いかけに「3年も務め上げたうえにまだ誘拐を疑っているのか！」と息巻く。そこへ王良ワン・リャンが配達から帰ってきた。

王良ワン・リャンは落ち着いて林慧リン・フイとのことをポツポツ語り始めた。王良ワン・リャンの父に林老师リン先生は大学に進ませるよう、説得していた。林老师リン先生は確かに教育熱心だが、その束縛から逃れるように王良ワン・リャンと林慧リン・フイの二人は旅立って深圳に行った。テーマパークで一緒にアルバイトをした。しかしその生活も長くは続かなかった。住居は雨漏りが酷かった。不貞寝する林慧リン・フイに王良ワン・リャンは「帰ろうか」と言った。また「浪人して大学入試を目指すよ」とも。林老师リン先生のもとへ林慧リン・フイを送っていって王良ワン・リャンは林老师リン先生に謝った。しかし林老师リン先生は二人を許さなかった。林慧リン・フイは結局帰るのをやめた。その頃から林慧リン・フイの気持ちに変化が生じ始めた。帰宅が遅くなり、「仕事が見つかった」という王良ワン・リャンに喜びもしなかった。王良ワン・リャンの林慧リン・フイは出ていってしまうのではないかという予感は当たった。王良ワン・リャンは林慧リン・フイを捜さなかった。その後のある日、林慧リン・フイの家の近くを通りかかった時に、林慧リン・フイが林老师リン先生に許しを請っているのを見つけた。だが家の扉は開かず。引き返した所に王良ワン・リャンがいることに気づいた。王良ワン・リャンに寄り添うかと思いきや、「あなたは私を家を出るための口実に利用しただけなのよ！さよなら」と。それから長いこと林慧リン・フイには会わなかった。「ただ一度、兰亭雅舍の出入口を通り過ぎた時に見かけただけだ」

そこまで話すと王良ワン・リャンは席を立った。

罗英玮ルオ・インウェイは局長に林慧殺人事件の再捜査を申し出て許可された。ここに正式に文書管理課・女刑事4人による林慧殺人事件捜査本部・“冷案小组”が立った。

第4集

林慧が兰亭雅舍に越して以降、孙大庆スン・ダーチン（谭希和）が兰亭雅舍の株の20%を手にしていることに目をつけた罗英玮ルオ・インウェイらは孙大庆スン・ダーチンの家を訪れる。孙大庆スン・ダーチンとは方睿ファン・ルイの母方のおじである。孙大庆スン・ダーチンはもう7年間も出国しており、今は家政婦が一人いるだけだというが、家の中は他にも誰かがいたようだ。

夏洛阳シャー・ルオヤンと冯壹フォン・イーが蔡文斐ツァイ・ウェンフェイ队长の部署へ行き、孙大庆スン・ダーチンの出国記録を調べてもらった。すると、孙大庆スン・ダーチンは出国しておらず、千清山に行っているとのことであった。孙大庆スン・ダーチンの家では祭壇に何かが置いてあった跡がある。罗英玮ルオ・インウェイは家の中を捜し、トイレで燃やされた写真の一部を見つけた。家政婦にスマホの林慧リン・フイの写真を見せると、そこにあったのは林慧リン・フイの写真であることがわかった。それを持って孙大庆スン・ダーチン宅を離れた。孙大庆スン・ダーチンに疑問を抱いた罗英玮ルオ・インウェイらは方睿ファン・ルイを取り調べることにした。

蔡文斐ツァイ・ウェンフェイ队长は孙大庆スン・ダーチンのことをよく覚えていなかったどころか、「何の関係がある？」とかつての捜査でこの人物が全く捜査線上に上がらなかったことを感じさせる。

夏洛阳シャー・ルオヤンと冯壹フォン・イーは蔡文斐ツァイ・ウェンフェイ队长の運転で千清山へと向かう。千清山には大きなお寺がある。しかし千清山に行ったからといってそんなに簡単に見つかる筈が・・・すぐに見つかった（笑）。しかも相手が誰かも知らずに逃げ出す孙大庆スン・ダーチン。しかも孙大庆スン・ダーチンは中年男性なので走りがトロくてすぐに捕まる、で逮捕（？容疑は？日本では考えられない！）

罗英玮ルオ・インウェイは方睿ファン・ルイを警察署へ呼び、尋問する。方睿ファン・ルイは林慧リン・フイと交際があったことを認めた。その直後に孙大庆スン・ダーチンを連れてきた蔡文斐ツァイ・ウェンフェイ队长一行と出会う。罗英玮ルオ・インウェイは次に孙大庆スン・ダーチンの尋問に移った。「私は何の罪を犯した？」と言う孙大庆スン・ダーチンに林慧リン・フイの写真を見せる。「この人物が誰か知っているわね？」孙大庆スン・ダーチンは話を始めた。

孙大庆スン・ダーチンが林慧リン・フイと出会ったのは2007年のこと。仕事を探して面接に来たところ、方睿ファン・ルイのいる会社だった。方睿ファン・ルイと林慧リン・フイは林老师リン先生の教え子同士ということで知り合いであった。方睿ファン・ルイはすぐに孙大庆スン・ダーチンに話を通して雇うことに決めた。早速その晩に3人で食事をした。それからというもの、方睿ファン・ルイは林慧リン・フイに入れ込み始めた。ある日、方睿ファン・ルイは林慧リン・フイを馴染みの会員制クラブへ連れて行った。方睿ファン・ルイは林慧リン・フイの飲み物に睡眠薬を入れて眠らせ、孙大庆スン・ダーチンが・・・