日本の奈良が舞台です。
日本に帰国した中国残留孤児の娘の消息が不明になった。心配したおばあさんは来日して捜すというロードムービー。
中国映画ではありますが、ほとんどが日本語ですし、テンポがゆっくりした映画ですので楽に観られるかと思います。
2022年2月4日より日本公開予定です。
オススメ度
基本情報
邦題:最会の奈良
英題:Tracing Her Shadow
監督:鹏飞(ポン・フェイ)
主演:吴彦姝(ウー・イエンシュー)、英泽(イン・ズー)、国村隼、永濑正敏
予告編
あらすじ
2005年のこと、日本にひとりのおばあさん陈慧明(吴彦姝)が来日した。日本にいる知り合いの小泽(英泽)(日本名は清水初美)を頼って養女を捜しに来たのだ。養女は中国残留孤児で1994年に日本に帰国している。それから数年は手紙のやりとりがあったが、ここ数年は音信不通となっている。
初美は偶然知り合った元警察官の吉澤一雄(國村隼)の協力のもと、養女を捜すのを手伝う。養女の日本名がわからないので、捜索は難航する。吉澤は警察官時代のツテを利用してやがて真相にたどり着く。
というシンプルなロードムービー。
感想など
中国残留孤児とは懐かしい響きです。忘れかけていたこの残留孤児の問題に光を当てようというための映画なのでしょう。
國村隼さんや永瀬正敏さんは中国語を話すわけではありませんが、香港や台湾の映画での出演経験があるためだと思われます。
中国側のスタッフとしても起用しやすかったのではないでしょうか。
吉澤一雄(國村隼)と陈慧明(吴彦姝)、互いの言葉がわからないながらも、ゼスチャーを交えて無言で会話するシーンや永瀬正敏さん演じる管理人は聴覚障害者であり、3人とは筆談で会話します。こういったシーンに時間を割いているあたりは「見(魅)せるな~」と感心しました。
英泽(イン・ズー)さんはイン・ザーと表記したいところですが、公式サイトの表記に準じました。