2020年度の金鐘獎の優秀ドラマ5傑に入った作品のひとつです。2019年に注目を集めた『我們與惡的距離』のような社会派ドラマ。5傑の他のドラマは以下の通り。
『用九柑仔店』
『想見你』:2021年1月19日よりBS11にて放送中
『噬罪者』:日本ではまだ配信されていないと思います
『鏡子森林』:日本ではまだ配信されていないと思います
ただ、日本未配信の『噬罪者』と『鏡子森林』に関してはなんとか見られそうなサイトを見つけましたので、そのうち視聴します。
全8話。オススメ度
基本情報
邦題:次の被害者
英題:The Victims' Game
監督:莊絢維、陳冠仲
【配役】()内は俳優名
方毅任:鑑識課の警察官(張孝全)
徐海茵:事件を追う新聞記者(許瑋甯)
趙承寬:刑事(王識賢)
李雅鈞:病院清掃員(林心如)
游誠皓:(黃河)
江曉孟:方毅任の娘(李沐)
予告編
簡単なあらすじ
ある日、浴室で酸で溶かされている死体が発見された。死体は女性タレントの蘇可芸(丁寧)とみられた。蘇可芸のCDが遺作として売れた。鑑識課の方毅任が現場の物証を調べたところ、娘・江曉孟の指紋が発見された。方毅任はその証拠品を隠蔽した。方毅任はアスペルガー症候群を患っていて、周囲との協調性に難がある。かつて江曉孟が幼少期に薬品で怪我を負った際に娘よりも薬品の方の心配をしたために妻から離婚された。江曉孟ともそれ以来疎遠になっていた。現場で知り合った新聞記者の徐海茵と共に事件を追う。徐海茵は幼い頃に一家無理心中で死なずに生き残った経験がある。
江曉孟の事件との関連性をあらためて調べているうちに、浴室の死体が女性ではなく男性だと判明した。では死体が誰だかはまだ不明。蘇可芸は生きているとみた捜査本部が防犯カメラの映像から居場所を突き止めて向かったが、見つかったのは焼死体だった。
それからも次から次へと変死体が見つかる。共通するのはどの体内からも”フェンタニル”という鎮痛剤の成分が検出されることだった。死体のそばからは次に死ぬ人の名誉を回復したり、願望を叶えたりする遺品が遺っている。死体の状況から捜査本部は連続して起きる”自殺”と断定した。だが、自殺に導く”真犯人”がいることは明白だった。一体それは誰で、何が目的なのか?という物語。
感想ほか
方毅任がアスペルガー症候群なのが事件に大きく関わっています。アスペルガー症候群を否定しているわけではなく、その病気に対する周囲の理解のなさが本当にいけないことだと思います。
前半は次々現れる変死体に謎が深まり、後半は真犯人の動機に焦点が当てられます。面白くてNetflixにて一気見しました。
ただ、このような事件が東京で起きたら、警視庁のアプローチはもっと違ったものになるのではないかという気がします。自殺していく人たち同士のつながりが最後の方まで判明しませんが、実際にはもっと早く3人目くらいで突き止められそうですが・・・?
続編の制作が決まったそうですね(こちら)。