6年前に拐われた娘を捜している父親は「ある小説家の殺害と引き換えに娘に引き渡す」という奇妙な条件を突きつけられた。
小説家が書く物語と父親の夢のと現実世界が交差するファンタジー映画。
オススメ度
基本情報
邦題:ゴッドスレイヤー 神殺しの剣
英題:A Writer's Odyssey
原作:双雪涛の『飞行家』に収録の同名短編小説
監督:路阳
主演:雷佳音、杨幂、董子健、于和伟、郭京飞
【出演:配役】
雷佳音 演: 关宁 / 红甲武士
杨幂 演: 屠灵、小説家殺害を依頼してくる謎の女
董子健 演: 路空文 / 少年空文
于和伟 演: 李沐、屠灵の上司
郭京飞 演: 老僧 / 黑甲
佟丽娅 演: 般箬 / 路空文の姉
王圣迪 演: 小橘子、关宁の娘
予告編
あらすじ
今から6年前に娘を誘拐された父親・关宁(雷佳音)は子供を攫う組織を突き止めて、彼らのトラックを襲った。しかし、トラックの中にいたのは自分の娘ではなかった。トラックの中で呆然としていると、駆けつけた警官に誘拐犯と間違われて追われる。その窮地を見知らぬ女・屠灵(杨幂)に助けられるが、それは偶然ではなかった。屠灵は关宁のことを熟知しており、娘を所在を既に捜し当てているという。娘に会わせる条件に小説家・路空文(董子健)を3日以内に暗殺しろという。なぜなら「彼のファンタジー小説の内容が現実世界に影響を与えているから」なのだ。
小説の中では、異世界の帝都で赤毛の鬼が残虐なまでに人々を虐殺するというファンタジーが繰り広げられている。 このファンタジーの中で少年空文は、黑甲(郭京飞)の助けを借りて、赤毛の鬼を殺すという困難な道を歩み始める。
このファンタジーは路空文の小説であると同時に关宁の夢の中の話でもある。話が進むうちに关宁の頭が混乱してくる。路空文を殺すべきかどうか迷う。
そして決定的なことが起きる。ファンタジーの中で出会う小橘子(王圣迪)が娘・小橘子なのではないか?と思えてきた(3歳ごろに誘拐されて6年経過しているので、現時点での娘の顔がわからない)。关宁は路空文を殺さずに小説を完成させ、赤毛の鬼を倒す方を選んだ。
そんな关宁の前に刺客が送られてくる。
感想など
今までCG満載の中国映画は苦手で、本作も観るのを躊躇ったのですが、面白かったです!興奮しました!
恐らくハリウッド映画で目が肥えた観客から見ればまだまだかもしれませんが。
今年の春節映画の3位です。(尤も2位の『唐人街探案3』からは大きく水を空けられていますが)
关宁の夢が路空文の小説となっているのか、路空文が書く小説が关宁の夢に現れるのか?このファンタジーに影響されている登場人物がもうひとり、言わずもがな李沐(于和伟)です。小説が完成されてしまうと自分の命が危険なので、屠灵に命じて路空文を始末しようとしているのです。超能力を持った刺客にも驚きですが、主人公・[关宁]もまたMLBもびっくりな超人的能力を持っていて、これは観ていて楽しいです。