2018年に香港でロングラン上映された本作です。吳鎮宇主演。吳鎮宇くらいしか名前を知らない映画でした。吳鎮宇は日本でも放送された香港ドラマ『衝上雲霄』(映画版ではないです)で主演のSam哥を演じていましたので、日本にもファンが少なからずいるかと思われます。
オススメ度
基本情報
邦題:日本未公開
英題:Men On The Dragon
監督:陳詠燊
主演:吳鎮宇、潘燦良、黃德斌、胡子彤、胡定欣、余香凝
予告編
簡単なあらすじ
陳龍(阿龍、吳鎮宇)、黃淑儀(淑儀、潘燦良)、威廉(胡子彤)ともうひとりの若者の4人はある通信会社の技術者。ある日外回りから帰ってくると、会社ではリストラ反対のデモをしていた。署名を求められた4人はそれぞれ名前を書く。若者以外は偽名を書き、正直な若者はリストラされた。
阿龍は未婚だが、隣に住む母娘と家族同然だ。帰宅すると隣家に行って食事をし、自分の家に帰って寝る。娘の阿蟲(李賞)も阿龍に懐いている。阿蟲の母・楊敏琪(胡定欣)も阿龍を慕っているが、心の中では別れた旦那のことが忘れられずにいて阿龍との再婚に踏み切れないでいる。
ある時、会社から「ドラゴンレース」に出場するように通達がでる。陳龍、黃淑儀、威廉の3人と彼らの上司・黎家泰(泰哥、黃德斌)を加えて4人はボートレースのコーチ・Dorothy(余香凝)の指導のもと、練習を行う。ある者は家族の為、ある者は恋人の為にドラゴンレース出場に賭けた。
ドラゴンレースの前哨戦となるレースで最下位を免れた彼らは一様に喜んだ。しかしある日突然、レースの不参加が決定し、チームは解散することになった。
阿龍は楊敏琪から「一緒になろう」と話を切り出される。遂に結婚!か?二人で新居を探しに行ったりもするが、そこに楊敏琪の別れた旦那が突如現れて楊敏琪の心をかき乱す。
阿龍らはチーム「英雄本色」を立ち上げ、独自にドラゴンレースに出場することにし、コーチとして再びDorothyを招聘した。
果たしてレースの結果は?阿龍と楊敏琪の関係は?
感想ほか
随所で 劉德華 のライブのチケットの話が登場しますが、 劉德華 本人は登場しません。香港映画の中でよく名前だけ使われます。
リストラに抗議して署名をする際に用いられた偽名「黃霑」のジェームズ・ウォン(故人)は古装片の香港映画の荘厳な音楽を作曲していました。懐かしいです。
英雄本色とは勿論、 周潤發 主演の香港映画のタイトル(邦題:男たちの挽歌)。阿龍が好きな映画です。本編の中でも母娘が彼の所有するレーザーディスクを観ているシーンが登場します。
ロングラン上映されていて、とても期待していたのですが、思ったほど感動はなく。エンドロール後にレースの結果はわかりますので、最後まで観ないと損です。