☆3 2019以前 中国映画 動作 喜剧 奇幻 香港映画

香港映画『西游伏妖篇』Journey to the West: The Demons Strike Back 西遊記2~妖怪の逆襲~

香港旅行3日目(2月12日)、周星馳プロデュース兼脚本・徐克監督の西遊記モノ『西游伏妖篇』(2017/09/08日本公開、邦題:西遊記2 妖怪の逆襲)を観ました。 西游・降魔篇西遊記 はじまりのはじまりの続編にあたります。

キャストは玄奘三蔵が文章から吴亦凡クリス・ウーに孫悟空が葛行宇・黄渤から林更新に代わるなど続編らしくないです。

鑑賞前にHKMovieアプリで観客評価値を見てみました。観客の評価が☆3.1(5段階評価)とあまり高くありませんので期待せずに観ました。

映画館は尖沙咀にある「THE ONE百老匯戯院」です。中国在住の方は3Dでご覧になっているようですが、香港では本作の3D上映はありません。
金額はHK$100(約1,700円)しました。ふた昔前HK$30で観られた時から3倍以上です。高くなりました。

前作は原作からだいぶかけ離れた物語でした。
今回はどうでしょう?

基本情報

邦題:西遊記2~妖怪の逆襲~
英題:Journey to the West: The Demons Strike Back
監督:徐克
主演:吴亦凡クリス・ウー、林更新、姚晨、林允

予告編

西遊記について雑談

西遊記の原作(と言っても翻訳本)を読んだのは10年以上前に入院した時の暇つぶしに(全7巻くらい)。退院してから西遊記を見てみたくなって夏目雅子・玄奘三蔵、堺正幸・孫悟空版のTVシリーズを改めて見直したら、これが原作にかなり近い作りになっていました。全26話でしたかね?子供の頃に一度リアルタイムに見ていたのにいっぱい発見がありました。
中国でも原作に忠実な西遊記ってドラマ化されていると思うのですが、多分『西遊記』って名のドラマはいっぱいあってどれを見ていいかわからないと思います。
原作に近い西遊記を見たいなら、私は夏目雅子版をオススメします。

小ネタ1:沙悟浄って本来首に九つの髑髏をぶら下げているんです。これは天界から人間界に落とされて三蔵を待つ間に空腹に耐えられずに食べてしまった9人の人間のものです。自分への戒めの為に掛けてます。ところが最近映像化される西遊記には髑髏がありません。どうしてなのでしょう?あと日本で映像化すると沙悟浄は河の妖怪=河童になってしまうのですが河童ではありません。
小ネタ2:西遊記の登場人物はそれぞれ複数の名前を持ちますが、猪八戒には猪悟能という別名があります。孫悟空・猪悟能・沙悟浄、三蔵の弟子には"悟"という字を入れるあたり原作者の名前の付け方が粋だなと思います。

さて本作、監督が周星馳から徐克に代わったとはいえ周星馳映画のパターンを踏襲しています。
最初に本筋とあまり関係ない畳み掛けるギャグ(掴みはオッケーってやつ?)、途中のシリアスなシーンでもブス登場(汚い言葉ですみません)など小さいギャグを挟む、後半は真面目に戦ったり問題解決したり。そして比較的ハッピーな終わり方。

近年ではダチョウ倶楽部、昔で言えば『8時だよ、全員集合!』などが「パターンの笑い」、前と同じことやってるとわかってても面白い。
では『エンタの神様』などで同じ漫才・コントをして受けるかというと、新エタやらないと飽きちゃう、チャンネル変えちゃう。

私の中では周星馳の笑いってほぼ後者に近くなっていて、いい加減新しい笑いが欲しくなる。周星馳映画のファンの方ってどういう思いで観ているのか知りたいです。『少林足球少林サッカー』あたりも私のツボではありませんでした。

今回の『西游伏妖篇』で満足しなかったか?というとそうでもなかったです。ギャグの部分ではなく戦いのシーンで。迫力がありました。これ日本の映画館で再現できるのでしょうか?ズドーン、ドガーンとなる度に座席がぶるーんぶるる〜んと振動するんです!3Dで観られなかったのは残念ですが、この振動する座席(4Dっていうのですか?)は是非体感していただきたいです。
THE ONE百老匯戯院でHK$100もして最初は高いなと思いましたが、この座席なら許します。
いつものようにエンドロールを最後まで見ていたのですが、香港人が珍しく数人残っていました。ん?と思ったら最後に徐克、周星馳が出てきて退席を促している。久しぶりに周星馳をスクリーンで見たわい。

投稿して読み返したら『西游伏妖篇』についてあまり書いてませんね。すみません。

-☆3, 2019以前, 中国映画, 動作, 喜剧, 奇幻, 香港映画
-, , , , , ,