日本では評判は芳しくないようです。映画のサイトで見ても☆の数が少ないです。しかし、中華系映画ファンとしてはこの上なく楽しく面白い映画でした。
2013年の映画をなぜ今頃?というと、日本公開が決まる前に香港版DVDを買っていたからです。DVDを買ったのに日本語字幕で観られる。悔しくて上映を観に行きませんでした。DVDも観ずじまい。Amazonのプライムビデオで観られることを最近知って観たという次第です。
李連杰の役名からして黃飛紅(!)、まさしく彼の代表作『黃飛鴻』のパロディ。彼が戦いに向かうシーンで『黃飛鴻』の主題歌《男兒當自強》も流れます(笑)
刑事・黃飛紅の相棒が王不二(文章)、『西遊・降魔篇』で玄奘三蔵を演じた方です。二人の上司Angela役が『那些年,我們一起追的女孩』で一躍「女神」となった陳妍希。ちゃんと台詞の中で『那些年…』のパロディ台詞が入っています。
オススメ度
基本情報
邦題:ドラゴン・コップス 微笑捜査線
英題:Badges of Fury
監督:王子鳴
主演:文章、李連杰、陳妍希
予告編
簡単なあらすじ
(あらすじなんかこの映画ではどうでもいいのですが)
香港で連続殺人事件が起こる。被害者はいずれも微笑んだまま死んでいる、という特徴がある。共通点は劉金水(劉詩詩、リウ・シーシー)の婚約者であったこと。Angelaが二人の部下とともに事件を捜査する。
第一容疑者・劉金水の異父姉妹に柳岩(リウ・イェン、Wikipediaではリウ・ガンとなっていますが中国人なのに広東語読みで明らかに間違い)、さらに劉金水の兄に馮德倫、劉金水の寝たきり叔父役に往年の功夫スター・梁小龍となると事件解決が一筋縄ではいかないことが想像できます。
感想ほか
本作はとてもキャストが豪華なことです。連続殺人事件の被害者に謝天華、鄭嘉穎、田亮(オリンピック高飛び込みの金メダリスト)、林峰、佟大為。王不二が最初に誤認逮捕した男が指名手配犯だとお礼に来た国際警察刑事に黄晓明、王不ニ達が被害者宅を調べに行ったときに部屋にいた保険会社の人物に吴京、吳京など保険会社の人物なのに功夫の達人級(笑)
まだいます、タクシー運転手に鄧麗欣と林雪、映画監督役に林子聰、遺産弁護士役に何超儀。
豪華すぎる!どうでもいいチョイ役に有名どころをバンバン起用しています。中華系映画ファンには嬉しい限り。
丸テーブルの上での格闘シーンは『葉問2』での 甄子丹 と洪金寶の格闘シーンのパロディ。台詞の中でも往年の中華系映画のタイトルがたくさん登場します。見落とした、聞き逃したパロディがまだあったかもしれません。それほどてんこ盛りなのです。香港版DVDで再確認が必要ですね。
いやぁ実に面白かったですし、日本でウケなかったのも納得いきます。
なお、李連杰は現在甲状腺の病気のためアクションができなくなっています。残念ですが本格的なアクション映画は見納めとなりそうです。