2019年3月4日から腾讯视频で配信中の刑事ドラマです。昨年鑑賞した中国ドラマ『橙红年代』では全編で一つの大掛かりな事件を追いかけるドラマでした。本作は数話で完結するのか大きな事件を追いかけるのか、まだわかりません。女性刑事たちが主役です。
通常、英題も付くのですが、このドラマにはないようです。まぁ、でもそのまま訳せば「Cold Case」でしょうね。
全30集
期待度
基本情報
邦題:日本未公開
監督:谭嘉言
主演: 李媛、施诗、王雨、蒲萄、许愿、陈牧扬、董畅(キャスト名のリンクをクリックすると微博のページに飛びます)
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簡単なあらすじ
第1集
中国辺境の地帯にて麻薬組織を壊滅させるべく、中国警察が行動に出た。女刑事・罗英玮(李媛)らは組織を追い詰めたが、脱出したボスが拠点を爆破した。同僚らは死んだり、大怪我をしたりした。
それから2ヶ月後。
罗英玮は平陵市警察署・文書管理課(档案室)に異動した。ここには毒舌(?)の蔡文心(施诗)、身体を鍛えることが趣味な夏洛阳(蒲萄)、現場が苦手でデスクワークばかりの冯壹(许愿)が所属している。罗英玮はその3人の課長(科長)である。
蔡文心の兄・蔡文斐队长が来て蔡文心に林老师が癌を患っていることを告げる。林老师とは蔡文心と夏洛阳の高校時代の恩師である。林老师の娘・林慧(周依然)は8年前の2008年(現在は2016年)に兰亭雅舍(重慶にあるマンション)の1202号室で首を締められて殺されている。林慧の元カレ・王良(董畅)に疑惑の目が向けられたが殺人の物証はなく、結局窃盗罪のみで起訴され3年間服役した。殺人については未解決である。
蔡文心と夏洛阳は早速休暇をとり病院に見舞いへ。病室の外で林老师の妻と次女・林曼(周依然、林慧と二役)と出会う。林曼は「2291日ぶりね」と言う。(サヴァン症候群か?この能力が後で発揮される?)夏洛阳は帰り際に「絶対に真相を解明してみせるわ」と言った。
蔡文心は王良を見つけた。道端で博打をしていた。王良には逃げられた。罗英玮が一旦は捕まえるも解放した。
第2集第2集
夏洛阳は8年前の事件について資料を読んでいる。
2008年6月9日の朝、警備員が来ると深夜勤務の警備員が縛られていた。防犯カメラのハードディスクは抜き取られていた。兰亭雅舍の階段にて王良の指紋が検出され、縛られていた警備員も王良を目撃していた。しかし殺人の証拠はなかった。
資料を読んで、各々推理を始めるが机上の空論。夏洛阳は罗英玮に現場を見たいと申し出る。
現場に到着した罗英玮と夏洛阳、調書に則って兰亭雅舍を一通り確認する。それから近所のカフェの店主・王鵬を訪ねて兰亭雅舍の一室を売った経緯を聞く。兰亭雅舍の管理人と王鵬の口から共に狐火(=鬼火)という言葉が聞かれた。狐火は手がかりなのか?それに王鵬は林慧の霊を見たとも言う。
文書管理課に戻って事件を整理した、「王良は犯人を目撃して隠している」と蔡文心は推理する。すぐに行き詰まる。
蔡文斐队长が文書管理課に来て「明日、方睿(陆思宇)が会社を上場して式典がある」と。その式典で林老师が祝辞を述べる。方睿も林老师の教え子の一人だ。蔡文斐队长の誘いにより蔡文心と夏洛阳が式典に出席することになった。さらに教え子ではないが罗英玮も同行することにした。
式典も終わり、その晩、兰亭雅舍の1202号室に侵入しようとする人物がいた。王良だ。罗英玮らが取り囲む。
第1集 第3集第3集
第2集からちょっと時間が戻って、式典後。蔡文心と夏洛阳は林老师を車で送っていった。罗英玮は署に戻った。
方睿は兰亭雅舍の出資者。方睿も林慧も林老师の教え子、これは偶然か?罗英玮は悩む。
第2集の終わりにつながる。その晩、兰亭雅舍の1202号室に侵入しようとした王良を問い詰める。罗英玮は「林慧を殺した人物を見たわね?方睿じゃないの?」と尋問するが、王良は「彼を知らない」と突っぱね、黙秘する。
罗英玮らは部屋を出た。罗英玮は方睿を疑っている。実は方睿はかつて1202号室の階下1102号室に住んでいた。
蔡文心と冯壹は王良の露店を訪ねた。王良はいなくて弟が相手をした。実は林慧を誘拐したのではないか?との問いかけに「3年も務め上げたうえにまだ誘拐を疑っているのか!」と息巻く。そこへ王良が配達から帰ってきた。
王良は落ち着いて林慧とのことをポツポツ語り始めた。王良の父に林老师は大学に進ませるよう、説得していた。林老师は確かに教育熱心だが、その束縛から逃れるように王良と林慧の二人は旅立って深圳に行った。テーマパークで一緒にアルバイトをした。しかしその生活も長くは続かなかった。住居は雨漏りが酷かった。不貞寝する林慧に王良は「帰ろうか」と言った。また「浪人して大学入試を目指すよ」とも。林老师のもとへ林慧を送っていって王良は林老师に謝った。しかし林老师は二人を許さなかった。林慧は結局帰るのをやめた。その頃から林慧の気持ちに変化が生じ始めた。帰宅が遅くなり、「仕事が見つかった」という王良に喜びもしなかった。王良の林慧は出ていってしまうのではないかという予感は当たった。王良は林慧を捜さなかった。その後のある日、林慧の家の近くを通りかかった時に、林慧が林老师に許しを請っているのを見つけた。だが家の扉は開かず。引き返した所に王良がいることに気づいた。王良に寄り添うかと思いきや、「あなたは私を家を出るための口実に利用しただけなのよ!さよなら」と。それから長いこと林慧には会わなかった。「ただ一度、兰亭雅舍の出入口を通り過ぎた時に見かけただけだ」
そこまで話すと王良は席を立った。
罗英玮は局長に林慧殺人事件の再捜査を申し出て許可された。ここに正式に文書管理課・女刑事4人による林慧殺人事件捜査本部・“冷案小组”が立った。
第2集 第4集第4集
林慧が兰亭雅舍に越して以降、孙大庆(谭希和)が兰亭雅舍の株の20%を手にしていることに目をつけた罗英玮らは孙大庆の家を訪れる。孙大庆とは方睿の母方のおじである。孙大庆はもう7年間も出国しており、今は家政婦が一人いるだけだというが、家の中は他にも誰かがいたようだ。
夏洛阳と冯壹が蔡文斐队长の部署へ行き、孙大庆の出国記録を調べてもらった。すると、孙大庆は出国しておらず、千清山に行っているとのことであった。孙大庆の家では祭壇に何かが置いてあった跡がある。罗英玮は家の中を捜し、トイレで燃やされた写真の一部を見つけた。家政婦にスマホの林慧の写真を見せると、そこにあったのは林慧の写真であることがわかった。それを持って孙大庆宅を離れた。孙大庆に疑問を抱いた罗英玮らは方睿を取り調べることにした。
蔡文斐队长は孙大庆のことをよく覚えていなかったどころか、「何の関係がある?」とかつての捜査でこの人物が全く捜査線上に上がらなかったことを感じさせる。
夏洛阳と冯壹は蔡文斐队长の運転で千清山へと向かう。千清山には大きなお寺がある。しかし千清山に行ったからといってそんなに簡単に見つかる筈が・・・すぐに見つかった(笑)。しかも相手が誰かも知らずに逃げ出す孙大庆。しかも孙大庆は中年男性なので走りがトロくてすぐに捕まる、で逮捕(?容疑は?日本では考えられない!)
罗英玮は方睿を警察署へ呼び、尋問する。方睿は林慧と交際があったことを認めた。その直後に孙大庆を連れてきた蔡文斐队长一行と出会う。罗英玮は次に孙大庆の尋問に移った。「私は何の罪を犯した?」と言う孙大庆に林慧の写真を見せる。「この人物が誰か知っているわね?」孙大庆は話を始めた。
孙大庆が林慧と出会ったのは2007年のこと。仕事を探して面接に来たところ、方睿のいる会社だった。方睿と林慧は林老师の教え子同士ということで知り合いであった。方睿はすぐに孙大庆に話を通して雇うことに決めた。早速その晩に3人で食事をした。それからというもの、方睿は林慧に入れ込み始めた。ある日、方睿は林慧を馴染みの会員制クラブへ連れて行った。方睿は林慧の飲み物に睡眠薬を入れて眠らせ、孙大庆が・・・
第3集感想ほか
4人の女刑事の中で蔡文心役の施诗さんが美人さん。
ずっと8年前の事件を追いかける感じですかねぇ?それですと、すごい大掛かりな陰謀とか絡んでなければ、全30集は長過ぎな気がしますが。
一度お宮になった事件の再捜査をする場合、かつての証拠品が科学技術の進歩により犯人が明確になる、新たな物証を得るなどが必要となります。実在のケースでも難しいですよね。ましてやドラマでは、「なぜ8年前にその証拠が出なかった?」とか「なぜ今頃証言する?」とかツッコミどころ満載になる可能性が多々あります。第4集では孙大庆がターゲットになりますが、8年前の捜査では重要視されていなかった人物。8年前はどんな捜査をしていたの?と早速ツッコミ。
登場人物名に黄色のマーカーを施しています。いつもなら林老师はSalah林老师と姓の部分だけマーカーしていますが、今回林姓が多々登場しますので、老师まで含めてマーカーしています。林老师の名の方がわからないのです。