過眠症

過眠症のクライン・レヴィン症候群かもしれない

2021年4月8日

30年以上前から悩まされてきた症状、2日間寝込んでしまうこと。それも毎月のように訪れる。抗いがたい眠気。
これがクライン・レヴィン症候群かもしれないことが、医師をしている高校時代の同級生からのメールでわかった。

経緯と症状

始まりは20歳の頃。
朝の目覚まし時計で目を覚ますも、朦朧として起きられなかった。
時々目を覚ますことがあっても時間を確認するくらいで、すぐにまた眠りに落ちる。
起きられるのは17時くらい。
1日目は晩御飯を少し食べて、いつも通り(23時)に寝る。
2日目も朝は朦朧としていて、起きられない。
それがまた17時頃まで続く。
「いつも通り」に戻るのはここから。
食欲も戻って食べる。
次の日(3日目)以降は前の2日間が嘘のように普通の日常生活を送る。

寝不足だったり、疲れが溜まっていた訳じゃない。
前日に何の前触れもなくやってくる。
この頃は何も薬は服用していない。
熱はないし、痛みや苦しさもない。
ただひたすら朦朧としてる。
目が覚めた時には学校(会社)を休んでしまった罪悪感から、ちょっと憂鬱な気分にはなる。

「こんなこと、前にもあったな」と気づく。
学生の頃は半年に一度くらいの頻度で、まだ深刻には考えていなかった。

就職(25歳)してからは徐々に頻度が高くなってきたように思う。
仕事に差し支えるので、なんとかしたいと思うも、何科を受診すれば良いかわからず、総合診療科に行った。
頭部MRIや血液検査といったことして、異常がなく放り出される。
せいぜい「自律神経失調症でしょう」と言われるのが関の山。

30歳ごろと40代前半に心療内科の抗うつ薬や抗不安薬を服用していた間も、薬の服用とは関係なくこの症状は起こっていた。
会社のストレスとも因果関係はない。
薬とも関係ない。
会社の上司や同僚は「仮病」と思っていたのではないか?と思うと苦しかった。ツラかった。

35歳を過ぎたくらいのこと。
カレンダーに会社を休んだ日を赤丸付けていて、その周期性に気づいた。
ほぼ28日周期だった。
約28日周期も少しずつズレていったので、曜日には関係なく土日になることもある。

だが、それを話してもまともに取り合ってくれる医者はいなかった。
「男にそんな病気はない」と一蹴されたことも。
インターネットで同じ症状の人がいないかを探した。
当時、一人だけ周期性のある原因不明の症状で悩んでる男性を見つけてメールをした。
しかし、返信に書かれた詳細を読むと、その人とは症状が違っていたので、その後は交流しなくなった。

一度だけ無理やり起きて会社に行ったことがあるのだけれど、その日はまるで仕事にならなかった。
そのうえ、次の2日間にずれ込むだけだったので、その後は無理せず休むようにした。
ずっとこんな感じなので、20日間の有給休暇が余ったことはなく、毎年欠勤に突入した。

40歳過ぎに休職した後、トライアル出社が始まってもこの不調があるせいでもう一度休職に追い込まれた。(➡︎結局離職)
会社に常駐の産業医にも理解してもらえなかった。
※トライアル出社は出社するだけで仕事はしない。休職期間に含まれているため給与もない。
(ある意味「いるだけ」なので、窓際族のようで却って精神的にツライ)
最初の2週間:午前中のみ出社
つぎの2週間:15時まで出社
最後の4週間:フルタイム出社

仮診断

高校時代の同級生で、医学部に進学した友人が1人だけいた。
ただ、彼の所在が長年不明で、ようやく最近になって勤務先が判明した。
彼に上述の症状をメールで送った。(元々、問い合わせるために捜していたわけではない)
今まで何度も診断がつかなかったので、正直言って期待はしていなかった。
寧ろ、近所の医者が相手にしてくれないような症状に、変に思われないか?と考えて「やめておけばよかったかも」と後悔の念すらあった。

返信のメールは意外なものだった。(友人は専門外なので、神経精神科の医師に聞いてくれたものです)

以前は思春期周期性抑うつ障害(実際は青年まであります、抑うつといってもほぼ昏睡状態になり14~2ヶ月程度1日20時間ぐらい寝ているような状態となり、その期間が周期的に来て、大丈夫な期間は大丈夫というものです)などと呼ばれていたもの、あるいは周期性過眠症の可能性が有る気がします。
どちらも基本的には双極性障害(躁うつ病…周期性がある)に近い病態と考えられ、両者とも炭酸リチウムが著効するという話を聞くので、薬物である程度軽快可能かもしれません。

友人からのメール抜粋

このメールの「周期性過眠症」を検索してみると、症状が私のとよく似ていた。
別名「クライン・レヴィン症候群」、症例が少なくて原因不明。100万人に1~2人の極めて稀な病気なのだそうだ。
今まで双極性障害とか躁うつ病とかは言われたことがないけど・・・

メールによるものなので、診断が確定されたわけではない。
しかし、日本に何人患者がいて、それを診断した医師がどこに何人いるのかさっぱりわからない。
もし、この病気なら炭酸リチウムが効く?期待していい?

日本過眠症患者協会なるものがあって、今はそこに問い合わせをしている。

今後進捗があれば、書いていきたい。

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