2023年4月28日
4月18日に行ったDWIBS、(これは5月12日に結果が伝えられる予定)、について少しは話が聞けるかと思いながら病院へ行った。
腫瘍がある左脇腹が再び痛み始めたり、運動もしていないのに3週間も腹筋が筋肉痛だったり。
悪いことばかりではない。オプジーボ+カボメティクスを1月19日に始めて以来、血尿がない。濃い色の尿ばかりなのは気にはなっていたものの、その濃さも徐々に薄くなっていっている。
これは良い兆候なのか、悪い兆候なのか?自分ではよくわからない。
この通院前にはクラインレビン症候群の4月15・16日と眠り姫。
その後も強い眠気に襲われて寝ている時間が長い。
まず血液検査による肝機能の数値、わずかに正常値からはみ出したものの、
「これはカボメティクスを再開しても大丈夫なレベルです」
そう、治療が全面的に再開されることに。
そして、暫定的ではあるものの、DWIBSについて。
「私もびっくりしたのですが、ひじょ~~~~~に良いです!」
画像を見せられた。
1月19日のDWIBS画像を比較として並べる。別のDWIBS画像は見ていた。しかし、その日は初めて見る画像。
今回見たのは癌細胞がある部位ほど濃い黒になっている(前回は癌の部位が光って見える画像)。
1月の画像はお腹の1/3ほどが真っ黒、腎臓を2周りも3周りも大きく見せるほど真っ黒、そして隣接するリンパ節が大きく肥大して真っ黒になっている。
正直、この画像を1月に見せられていたら悲観しかなかった。それほどお腹が真っ黒だった(性格が腹黒ということはない)。
対して4月のDWIBSは腎臓もリンパ節も真っ黒な部位が縮小、周りも薄いグレーへと変化している。
「すっごく良いです。びっくりしました」
主治医の声が弾んでいる。
高校時代の同級生が医師になっていて相談もしていたし、経過も報告していた。
メールでは「オプジーボとカボメティクスによる治療は早くても3ヶ月くらい経たないと効果が現れ始めない」主治医も同様のことを以前述べていた。
従って、4月の段階でこのような効果が現れているとは思いもよらなかった。
思い返せば、放射線治療を行った際に聞いた「オプジーボ効果」があったのかもしれない。
というか、治療が中断してもなおこの回復はそれしか考えられない。
DWIBSに関して、
最初の薬の投与から3ヶ月、それから2ヶ月間隔で撮り、
「癌が縮小、あるいは進行が止まらないと手術はできない」
そう告げられていた。それが、
「これなら手術は可能です」そう言うと予約のカレンダーを開いている。
「手術の日程の仮予約を入れましょう。どんどん予定が埋まっちゃうんですよ」
癌で闘病されている方も何年も治療をしていらっしゃる。
自分もそうなるのかと思っていた。ただ、1回オプジーボの点滴で8万円、カボメティクスを2週間分で7万円。
そう、1回通院するだけで高額療養費制度の上限(約10万円)を軽く突破する。
超過分は戻ってくるとしても、1年で120万円。
「これを何年も続ける訳にはいかない」
だから、
「薬の効果がなければ投与を辞めて緩和ケアに移行してもらおう」
そう考えていた。ただ「終活するだけの時間は欲しい」
まさかのV字回復。