香港映画祭にて上映されました。香港では2022年9月8日に上映が始まり、11月に入ってもロングラン上映されています。 古天樂 主演の『明日戰記』に次ぐ2位の興行成績です。元々は旧正月映画でしたが、新型コロナによる劇場閉鎖に伴い中秋月に延期されたものです。
オススメ度
基本情報
邦題:6人の食卓
英題:Table For Six
監督:陳詠燊
主演:黃子華、張繼聰、陳湛文、鄧麗欣、王菀之、林明禎
予告編
あらすじ
長男・陳鴻(黃子華)、次男・陳禮(張繼聰)、三男・陳熹(陳湛文)は母親が遺した家に住んでいる。三男にはジョセフィーヌ(王菀之)という幼馴染的な恋人がいる。長男は3年前にモニカ(鄧麗欣)と別れて以来恋人はいない。そのモニカが”次男の恋人”として家を訪れてくる。その為に波乱が起きる。更には長男の撮影モデルとして呼んでいたインフルエンサーのミャウ(林明禎)が加わることによってかき回される。
次男とモニカがこの家に同居することになる。やがて長男とモニカの別れが2人のDMの誤解によるものだとわかる。
長男が家業の叉焼屋を継がなかった(継げなかった)のには家族にも隠していた秘密がある。ミャウは出会ってからの僅かな時間でそれを見抜いていた。
三男はeスポーツで優勝を目指している。その資金が必要で「家を売れ!」と主張している。次男も家を売ることに賛成しており、長男は決断を迫られる。
感想など
劇場内はどっかんどっかん笑いの渦が起きました。ただ、それだけではありません!喜怒哀楽が混ざっていて、それが次から次へとジェットコースターのようにやってくるのです。笑いからシリアスへ、そしてまた笑いへと緩急を付けて。爆笑シーンは「これでもか!」と畳みかけてきます。さすが香港の旧正月映画です。
観客の1/3ほどは香港人または広東語がわかる人たちだと思われます。ロビーでも広東語が飛び交っていました。
掛け合いが行われているシーンでその1/3ほどの人たちだけが爆笑しているシーンがいくつもありました。
日本語字幕を見ている分には爆笑するようなセリフは見当たりません。
本作の日本語字幕を担当された方(名前は忘れました)は以前から香港映画の字幕にて名前をお見掛けする方でしたが、広東語自体が理解できないとわからない笑いだったのでしょう。香港の映画館で香港の人たちが笑っているのを見て悔しい思いを何度もしてきましたが、まさか日本の映画館でも同じ思いを味わうとは思いもよりませんでした。それでも腹筋崩壊するかと思うくらい笑いました。映画館でこんなに笑ったのは周星馳の映画が日本に初上陸した『賭聖』『龍的傳人』以来です。
超超超オススメです。上映後の舞台挨拶にて林明禎さんは続編を仄めかしていました。続編ができそうな内容ではありませんでしたが・・・。
インフルエンサー・ミャウの「チュッチュッ、好耶~♥」⇩