中国ドラマ『七月与安生』Another Me 第7集～第12集

第7集：家明安生互留电话（家明と安生、電話番号を交換する）

服を着たままずぶ濡れの安生アンシェンがいた。七月チーユエが話を聞く。安生アンシェンは「出ていくときはまだそれほど彼を好きではなかった。家を出たかった。彼と一緒にいる時間が長くなるにつれて、傍にいるのは彼だけになった。彼にも私だけだった。だけど、彼は突然私を必要としなくなったの。家に帰ったら部屋が空っぽだったの」七月チーユエは「私がいるわ。私があなたに寄り添うわ、大丈夫」と抱きしめる。翌日は安生アンシェンと七月チーユエは大学で、街で、共に過ごす。気になるのが七月チーユエの寮友・田迅雷ティエン・シュンレイ、授業の代返など煩わしいことを請け負うっているのに七月チーユエは安生アンシェンにベッタリなのが気に食わないのか、安生アンシェンの存在が気に食わないのか、口調が尖って不機嫌だ。

安生アンシェンはキャンパス内で七月チーユエを待っていると、丁默という学生が教授にモデルを探している、と話しているのを耳にした。美術室へ行き、丁默にモデルを買って出た。2時間で500元（現在のレートでも約8,000円）の時給は高額だ。当初は「いいわね」と言っていた七月チーユエだが、许天シュー・ティエンから「美術科の絵のモデルってヌードだよ」と聞かされて安生アンシェンのもとへ走る。ふたりは口論になった。とても激しい口論に。口論は「愛」についてまで及び、遂には安生アンシェンが荷物をまとめてホテルを出ていった。

安生アンシェンはまた駅に来た。ここで家明ジャーミンと会う。西安までの切符代が足りないのでお金を借りる。家明ジャーミンは安生アンシェンの携帯電話に自分の電話番号を登録した。何かあれば電話を掛けられるようにと。

西安に戻ったとはいえ、阿潘アパンとまた会うわけではない。ただ、知ってる街だから来ただけだ。ここで昼間は看板に絵を描く仕事を、夜はバーでの仕事を始めた。

七月チーユエは家明ジャーミンとデートする機会があまりない。家明ジャーミンが学業で忙しいからだ。田迅雷ティエン・シュンレイからは「倦怠期」とまで言われる。やっとやってきたデートの日も「忙しくて行けない。来週にしよう」と。「来週になったらまた来週に、って言うんでしょ」と。

第8集：七月家明冲突升级（七月と家明の衝突がエスカレートする）

家明ジャーミンにやっと時間ができた。七月チーユエを寮の前で待つ「今日は時間ができた。デートしよう」七月チーユエも機嫌を直して食事に行くが、家明ジャーミンは研究室から問題が起きたと呼び出しの電話が掛かってくる。七月チーユエが「行かないで」と懇願するが、家明ジャーミンは行ってしまった。

研究室で忙しくする家明ジャーミンが研究室の女性の先輩（＝师姐）宛のメールを七月チーユエに送ってしまった。七月チーユエが研究室に飛んでくる。他の女性とメールするとはどういうことか、と詰問する。家明ジャーミンは师姐とは何でもないことを証明するために师姐を呼び出した。それにより、七月チーユエの誤解は解けたが、ふたりの溝は埋まらない。むしろ亀裂は深まった。

安生アンシェンはバイト先のバーである男性が不審な男から護ってくれた。その助けてくれた男性から名刺を渡された。（この人物、後々再登場する韩东ハン・ドン）

日を改めて逢った七月チーユエと家明ジャーミンはお互いに謝った。家明ジャーミンは「これからは毎週会う時間を作るよ」そして「七月チーユエだけを愛することを誓います」と宣言した。しかし、家明ジャーミンが席を立った間に家明ジャーミンの携帯電話にメールが入る。相手は安生アンシェンだった。七月チーユエが「どうして彼女とチャット（＝聊天）してるわけ？」と怒り出し、話し合いは決裂、家明ジャーミンも怒って去っていった。

七月チーユエは田迅雷ティエン・シュンレイを相手に泣き晴らす。

家明ジャーミンから七月チーユエに電話が掛かってきた。七月チーユエの顔がほころぶ。「今度の土曜日空いてる？」「だめ、その日は田迅雷ティエン・シュンレイとライブに行くの」そのライブ当日、家明ジャーミンもチケットを入手して七月チーユエと会った。しかし七月チーユエは田迅雷ティエン・シュンレイの他にも许天シュー・ティエンとも一緒だった。そのことで今度は家明ジャーミンの方が怒った。七月チーユエが「どうして怒るの？」

家明ジャーミンは安生アンシェンにメールと電話をした。「どうしていいかわからない」安生アンシェンは七月チーユエの味方だ。「七月チーユエには包容力のある男性が必要なの」と電話を切った。

七月チーユエのもとに電話が入る。「家明ジャーミンが研究室に来ていない」それを聞いて七月チーユエが家明ジャーミンを探しに外出するが、気分が悪くなって道端で倒れ病院に運ばれた。気づくと傍には家明ジャーミンがいた。ふたりとも「ごめんなさい」と謝る。「もう喧嘩はやめよう」しかししかし、またしても家明ジャーミンは携帯電話を置いて席を外す。七月チーユエが家明ジャーミンの携帯電話をチェックして安生アンシェンに宛てたメールと電話の記録を見てしまう。

第9集：安生决定支持九月（安生は九月を応援すると決めた）

病院には田迅雷ティエン・シュンレイも駆けつけた。家明ジャーミンには「迅雷が来たからもう帰っていいわ」と田迅雷ティエン・シュンレイと二人きりになる。話題は家明ジャーミンが安生アンシェンと連絡を取り合っていることについて。田迅雷ティエン・シュンレイは安生アンシェンのことを非難するが、七月チーユエは安生アンシェンを庇う。そして「家明ジャーミンと別れるつもりはないわ」と語り、田迅雷ティエン・シュンレイを呆れさせる。

退院もして七月チーユエと家明ジャーミンは（図書館のような）書店で一緒に勉強して過ごす。その帰り、家明ジャーミンの寮の前で別れ際、七月チーユエは「話があるの。あなたのことをもっと知る必要があるわ」そう言うと家明ジャーミンにチュッとキスをして離れる。家明ジャーミンは「七月チーユエ！」と言って七月チーユエにキスをした。（まさか、これがファーストキスではあるまい？）

安生アンシェンはある日、男が後をつけてくるのに気づいた。男にスプレーを浴びせてみると、その男は九月ジゥユエであった。安生アンシェンの自宅に連れて行く。九月ジゥユエは旅行ではなく、家出だった。美大を受験したいのに、反対されているとのことである。安生アンシェンは試しに絵を描かせてみた。なかなかの出来栄えである。

安生アンシェンは七月チーユエと九月ジゥユエのことを議論する。安生アンシェンは応援するが、七月チーユエは両親同様に反対の立場だ。七月チーユエと九月ジゥユエがビデオチャットする。七月チーユエは電話を父親に繋いでおいて、その会話を密かに聞かせた。九月ジゥユエは安生の助けもあって、きちんと進路を話した。七月チーユエは九月ジゥユエの意向に賛成した。そして父に会話を聞かせていたことを知らせた。九月ジゥユエは慌ててパソコンを閉じた。すぐさま九月ジゥユエの携帯電話が鳴る。父親からだった。父も九月ジゥユエの進路を了解した。

九月ジゥユエは安生の家で受験まで過ごし、安生アンシェンからデッサンの指導を受けた。（元々安生アンシェンは絵が上手い）そして受験の日がやってきた。受験会場には七月チーユエと家明ジャーミンの姿もあった。皆で九月ジゥユエを見送る。安生アンシェンの指には指輪が光る。安生アンシェンは「彼氏からのプレゼント。忙しい人なの」と言う。家明ジャーミンは複雑な思いで安生アンシェンを見ている。受験も終わり、夜はバーで打ち上げだ。九月ジゥユエの理想の彼女像を聞く。いくつも条件を挙げる。安生アンシェンは「そんなに条件がいっぱい」しかし七月チーユエは「聞いてると、まるで安生のことね」、九月ジゥユエは「そう、安生アンシェンが好き」「安生お姉さんっていいなさい！」

第10集：家明研发抢票软件（家明がチケット購入ソフトウェアを開発する）

九月ジゥユエは合格し、寮に入った。

安生アンシェンは七月チーユエの寮にまだいた。「ねぇ、あの娘たち覚えてる？他人に依存してお酒を売ってお金を稼いでいた娘たち。実際私は彼女らと同じなの」「あなたには才能があるわ。もう私達にそれを見せて証明しているじゃない」安生アンシェンは涙した。

七月チーユエと家明ジャーミンがレストランで食事。「いつも安生アンシェンと九月ジゥユエと4人で食べていたのに、急にふたりになって、ちょっと慣れないわ」最近は喧嘩していないふたり。

家明ジャーミンは”チケット（主に鉄道）購入ソフト”を開発していた。それがようやく完成した。大喜びの家明ジャーミンは安生アンシェンに電話で喜びを伝えた。勿論七月チーユエにも。

家明ジャーミンに旅行会社から電話があり、そのソフトのプラグインが6万元（現在のレートでも約95万円）を買い取ると言う。これで金持ち！とはいかない。

家明ジャーミンは警察に連行された。プラグインを買い取った旅行会社がその機能を乱用、チケットを買いまくって社会秩序を乱したということだ。学院長からも呼ばれ、研究室から抜け、退学にもなりそうだ。家明ジャーミンの両親も学院長に懇願する。帰宅後、家明の母親は寛容ではない。ヒステリックに怒りまくりだ。

田迅雷ティエン・シュンレイと许天シュー・ティエンの話、ふたりホテルの予約を入れていて田迅雷ティエン・シュンレイが到着した。この日、田迅雷ティエン・シュンレイが着ている服はかつて许天シュー・ティエンと選んだ服である。フロントに许天シュー・ティエンが既に到着しているかどうか尋ねると、キャンセルされていた。许天シュー・ティエンに電話を掛けると「母さんが行くなって言うんだ」田迅雷ティエン・シュンレイは文句たらたら。「七月チーユエと家明ジャーミンみたいに怒るなよ。お詫びに保湿パックプレゼントしておいたから」田迅雷ティエン・シュンレイの気持ちを知らない许天シュー・ティエンなのだった。

家明ジャーミンは帰省していた安生アンシェンと待ち合わせして、一緒に食事に行く。安生アンシェンの母親は病気だという。安生アンシェンが自宅に帰ると母はソファに座っていた。その後、安生アンシェンが部屋で休んでいると、下でバタバタうるさい。それがふと、静かになった。安生アンシェンは気になって下へ降りていくと、母親が倒れていた。救急車と伯父さんを呼んだ。救急車は来たものの母親を診て病院に運ばずに帰った。伯父さんが心配して飛んできた。母親は「あまり食べていなかったから低血糖で倒れただけ」と言う。伯父さんは帰った。

母親は「しばらく七月チーユエに会っていないわね」と3人で遊びに行くことを提案した。母親の運転で遊びに行く。ところが、母親は急に薬を取り出して飲んだ。

第11集：安生否认送信一事（安生は手紙を出したことを否定する）

時々体調が悪そうに見える母親だが、パラグライダーをやろうと言い出す。「怖い、怖い」と言いながらも楽しむ安生アンシェンら。

帰宅すると、安生アンシェンの自宅前で家明ジャーミンが待っていた。重い空気が広がる。母親と七月チーユエが台所へ行くと、家明ジャーミンが「昔、俺に手紙を出さなかったか？」食事をしていても七月チーユエは相変わらず不機嫌。家明ジャーミンが七月チーユエに「送っていくよ」と言っても拒否して七月チーユエはひとりで歩いて帰った。家明ジャーミンは安生アンシェンの家の前に残り、安生アンシェンにメッセージを送った。それを見て安生アンシェンは外に出ようとするが、母親が立ちはだかった。「どこに行くの？」「食べ過ぎたから外を歩こうと思って…」しかし母親には全てお見通しだった。「家明ジャーミンはやめておきなさい。彼は優秀よ。でも人生は長いの。他に優秀な人が現れるわ。家明ジャーミンは七月チーユエのものよ」安生アンシェンは自室に籠もり、携帯電話の電源を切った。

正月になった。安生アンシェンと母親は七月チーユエの家に行って、一緒に祝う。安生アンシェンの母親は「安生アンシェン、七月チーユエのご両親を自分の親だと思うのよ」「わかってるわよ」ふと点けていたTVに七月チーユエの父親が勤めていた会社の人たちが映った。安生アンシェンの母親は七月チーユエのおじいさんが彼らのせいで亡くなったことを知る。そこに弁護士が関わっていたことも。その弁護士の名前（李勇リ・ヨン）に心当たりがあるらしい。

安生アンシェンの母親は安生アンシェンに大量のプレゼントを用意していました。「すぐに戻らないといけないの」「戻る？会社に？病院に？」「会社に決まっているじゃない」「ここにいて、私がママを養うわ」翌朝、母親は安生アンシェンに別れの挨拶に来た。寝ている安生アンシェンにそっと頬を寄せて、出ていった。安生アンシェンは起きていた。母親が出ていくと、涙が溢れてきた。

今度は七月チーユエの一家と家明ジャーミンの一家でお祝いの席をもうける。「いやー、もう卒業とは早いね」

（そうでしたか、そんなに月日が経っていたのですね）

第12集：七月家明商定婚事（七月と家明、結婚が決まる）

「卒業して、結婚すれば一人前だ」と気が早い。そこから家の話だの車の話だの、喧々囂々（けんけんごうごう）の議論を始めて収拾がつかなくなった。

七月チーユエは安生アンシェンに電話して結婚が決まったと報せた。一瞬、安生アンシェンは固まって「良かったね、おめでとう！」と言った。それから七月チーユエがいろいろ話ししてくるが、上の空。

家明ジャーミンは就職の面接に来た。皆がビシッとスーツなのに、家明ジャーミンは普段着で浮いてる。面接の最中に七月チーユエが電話を掛けてきてしまい、失敗に終わった。大学に戻ると师姐に会った。服装のダメ出しを食らう。

家明ジャーミンが忙しいので、七月チーユエがひとりで結婚式の準備をする。家明ジャーミンは七月チーユエに話があったが、なかなか言い出せない。その内容は家明ジャーミンが席を立った間に掛かってきた電話で知ることになる。仕事はアフリカ行きとのこと。七月チーユエは言葉を失う。

七月チーユエは田迅雷ティエン・シュンレイを呼び出した。「眼の前の家明ジャーミンが知らない人（＝陌生人）になったみたい」